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原子炉炉心振動解析コードの開発(III)

Development of vibration analysis code for fast breeder reactor core structure (III)

佐々木 恒夫*; 佐々木 陽一*; 藤本 滋*; 樽谷 耕平*; 田代 正夫*

Sasaki, Tsuneo*; Sasaki, Yoichi*; Fujimoto, Shigeru*; Tarutani, Kohei*; Tashiro, Masao*

本報告は、高速増殖炉もんじゅ炉内構造物の解析コードの開発に関するものである。研究の目的は炉心構成要素の耐震設計手法の確認の一助とするため別途実施している炉内構造物振動試験(II)の単列29体の振動実験のうち水中正弦波加振に関する実験解析を行い、解析コード(II)の検証および入力データの決定を行うものである。研究結果は次の通りである。(1)炉心構成要素群は地震時衝突振動をさけることができない。(2)多質点系モデルを2自由度バネー質量モデルに置換して、全ての結果をシミュレートすることは難しいが、出力として注目すべき諸量を設定しそれにもとづく、入力データが作成されれば、解析コード(II)は有効な道具となる。(3)構成要素群において総片寄り現象は、ある程度入力加速度が大きくならないと発生しない。たとえば、正弦波150gal加振では片寄る要素の数は一列群要素のうち70%程度である。(4)一列群要素のうち両端に位置する要素ほど高次モードが発生しやすいが、全体の挙動を考える時は、高次モードは影響を与えない。

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