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雨水・河川水の採取・分析(平成12年度)

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浅井 和見*

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広域地下水流動研究領域および超深地層研究所用地内を対象に、地球化学的な上部境界条件とその条件幅を設定し、地下水涵養量の設定について検討することを目的に、2000年7月$$sim$$2001年3月まで、雨水、河川水(正馬川、柄石川)の採取および分析を行った。その結果、以下の知見が得られた。1)本地域の雨水は、観測期間を通してph5.6以下の酸性雨であった。また、夏季は人工汚染、秋季から冬季には大陸起源の硫黄の寄与が大きくなる。2)雨水の同位対比・化学成分は、経時変化が大きい。この変動は、気団の種類や降雨強度および雲内での対流状況などの気象条件に依存している。3)正馬川と柄石川は、ともに天水起源である。そして、河川水の経時変化は小さく雨水が地下で十分に混同して流出していること、地下水涵養は夏季の降雨が支配的であること、および両河川では互いに領域外からの地下水涵養,流動は極めて少ない。4)河川水の水質組成は、正馬川では主にCa(HCO3)2型,柄石川ではNaHCO3型の傾向を示し、異なる水質形成機構を有していることが推察された。5)正馬川のイオン成分は、還元環境下にあった地下水(基底地下水)と酸化環境下にあった地下水(降雨表層地下水)とが混合していると推察された。一方、柄石川の化学成分は雨水に依存しているものと推察された。6)正馬川・柄石川ともに顕著な人為的汚染は認められなかった。7)以上の結果を用いて、地下水の涵養,流出モデルを提案し、瑞浪層群への地下水の涵養に関する考察の可能性を明らかにした。

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