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ミュオンナイトシフト測定による(Ce,La)$$_2$$IrIn$$_8$$における重い電子状態のLa置換効果

Effects of the La substitution on the heavy fermion state in (Ce,La)$$_2$$IrIn$$_8$$

大石 一城; Heffner, R. H.; 伊藤 孝   ; 髭本 亘  ; Morris, G. D.*; Bauer, E. D.*; Sarrao, J. L.*; Thompson, J. D.*; MacLaughlin, D. E.*; Shu, L.*

Oishi, Kazuki; Heffner, R. H.; Ito, Takashi; Higemoto, Wataru; Morris, G. D.*; Bauer, E. D.*; Sarrao, J. L.*; Thompson, J. D.*; MacLaughlin, D. E.*; Shu, L.*

近年、多くの重い電子系物質で観測されている、ある温度$$T^*$$以下でのナイトシフト異常($$K-chi$$プロットでの直線からのずれ)は、$$T^*$$以下で発達する遍歴成分による磁化率$$chi_{cf}$$に起因すると考えられ、これらの物質において$$chi_{cf}$$$$(1-T/T^*)log(T^*/T)$$に普遍的にスケールすることが報告されている。Ce$$_2$$IrIn$$_8$$は電子比熱係数$$gammasim$$700mJ/mol K$$^2$$の重い電子系物質として知られている。単結晶試料Ce$$_2$$IrIn$$_8$$$$H=1$$ T$$parallel c$$の条件で行われたミュオンナイトシフト測定の結果、$$K-chi$$プロットにおいて$$T^*$$=24(1)K以下で直線的な振る舞いからのずれが観測され、本物質においても$$T^*$$以下で$$chi_{cf}$$$$(1-T/T^*)log(T^*/T)$$に従うことが報告された。今回、われわれはCe$$_2$$IrIn$$_8$$における$$T^*$$及び$$chi_{cf}$$のLa置換効果を調べるため、同条件でミュオンナイトシフト測定を行った。その結果、$$T^*$$はCe濃度が減少(La濃度が増加)するにつれて減少することが判明した。このことは、Ceの4f電子が減少するとともにf電子同士の相関が弱められていることを示唆している。

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