深地層の科学的研究における地質環境調査のノウハウ・判断根拠等の分析・整理,6; 沿岸域におけるボーリング調査技術に関する調査事例

Technical know-how and decision process for the site characterization on the deep geological environment, 6; A Case-study for Borehole drilling investigations at coastal area

國丸 貴紀; 山中 義彰*

Kunimaru, Takanori; Yamanaka, Yoshiaki*

地層処分における沿岸域(海岸線付近の陸地から浅海域までを含む領域)の地質環境を対象とした調査・評価では、基本的に幌延と瑞浪の深地層の研究計画で、これまでに得られた内陸の地質環境の調査・評価技術が活用できるが、長期的な海水準変動の影響や塩水と淡水の混在などを考慮しつつ重要な現象を理解する必要がある。そこで、幌延深地層研究計画では、同地域を例として、「海域から陸域までを包含した地質環境を対象に、沿岸域特有の地質環境特性に関する知見を蓄積しつつ、調査・評価技術の信頼性向上と体系化を進める」ことを目標として、実際の調査事例に基づく研究開発を進めている。本研究では、幌延の沿岸域で実施したボーリング調査に関する計画立案時の技術的支援,調査実施時の聞き取り調査,調査結果の解釈・評価にかかわる作業などを通じてノウハウや判断根拠などの知識を抽出・整理し、沿岸域統合化データフローの構築に反映している。

In the this study, the knowledge of knowhow and the judgment grounds, etc. is extracted, arranged from the drilling survey that executes it in the littoral region in Horonobe, and it reflects it in the construction of the littoral region integration data flow.