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照射マンゴーに誘起されるラジカルの緩和時間

The Telaxation phenomena of radicals induced in irradiated fresh mangoes

菊地 正博; 小川 英之*; 森下 憲雄; 鵜飼 光子*; 小林 泰彦; 下山 雄平*

Kikuchi, Masahiro; Ogawa, Hideyuki*; Morishita, Norio; Ukai, Mitsuko*; Kobayashi, Yasuhiko; Shimoyama, Yuhei*

植物検疫処理として世界的には放射線照射が利用されている。ESR法を照射された生マンゴーに適用すると個体差で内在性Mnピークが判定を阻害することがある。そこで有機フリーラジカルの緩和時間を照射判別に利用できるかを検討した。照射された生マンゴーについてマイクロ波強度を0.01mWから60mWまで変えてESR測定し、そのシグナル飽和曲線をLundらのプログラムで解析して緩和時間(T$$_{1}$$, T$$_{2}$$)を求めた。照射された生マンゴーでは、緩和時間T$$_{1}$$は線量に関係なくほぼ一定であったがT$$_{2}$$は線量応答を示し、特に果肉のT$$_{2}$$は線量依存性があることがわかった。照射後1日以上経過した生マンゴー果肉のT$$_{2}$$では、少なくとも照射9日目までは保存期間によらずT$$_{2}$$の線量依存性はほとんど変化しなかった。このことから、緩和時間T$$_{2}$$を用いて生マンゴーの照射の有無を判定できる可能性が示唆された。今回見いだされた現象は、水分を含む生マンゴーでは分子が移動できるため、放射線による切断が増えてさらに自由度が増したラジカルの距離が離れて、緩和時間T$$_{2}$$が増加したと解釈された。

no abstracts in English

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