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中性子透過スペクトルに現れるスピン秩序由来の磁気ブラッグエッジ・ブラッグディップとその利用

Magnetic Bragg dip and Bragg edge in neutron transmission spectra of a typical spin order

間宮 広明*; 大場 洋次郎  ; 寺田 典樹*; 渡邉 騎通*; 廣井 孝介  ; 篠原 武尚   ; 及川 健一   

Mamiya, Hiroaki*; Oba, Yojiro; Terada, Noriki*; Watanabe, Norimichi*; Hiroi, Kosuke; Shinohara, Takenao; Oikawa, Kenichi

従来、磁気秩序の構造解析には中性子回折法が利用されてきた。しかし、回折法では広い散乱窓を確保する必要があり、試料環境機器の配置が難しいため、超高圧・強磁場・低温などの多重極限環境下での測定には制約があった。磁気回折の代わりに、磁気回折による中性子透過率の減少を観測し、これを解析できれば、中性子透過率測定に要する中性子窓は入射方向と透過方向の2ヶ所だけであるため、実験の自由度が格段に向上すると期待される。そこで、これを実証するために、典型的な反強磁性体NiOの中性子透過率測定を行った。その結果、磁気回折によって、中性子透過率が、単結晶ではディップ状(磁気ブラッグディップ)、粉末試料ではエッジ状(磁気ブラッグエッジ)に減少することを見出した。この磁気ブラッグディップ・磁気ブラッグエッジ測定法は、今後、磁気秩序が生み出す新機能の探索範囲の拡大に寄与することが見込まれる。

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