大型格納容器実験装置CIGMA内熱流動解析へのデータ同化の適用; 観測データの配置および点数に関する検討

Data assimilation application to CFD simulation of thermal flow in a large containment vessel facility CIGMA

石垣 将宏* ; 廣瀬 意育  ; 安部 諭  ; 永井 亨*; 渡辺 正*

Ishigaki, Masahiro*; Hirose, Yoshiyasu; Abe, Satoshi; Nagai, Toru*; Watanabe, Tadashi*

過酷事故時の格納容器内熱流動挙動の安全評価においては、容器内ガス挙動を正確に評価することが重要である。格納容器内では3次元的な流動が支配的となるため、数値流体力学(CFD)解析の高度化が必要となる。格納容器内の熱流動挙動を解析する際、格納容器は非常に大きな体積を有するため、その内部の温度や流速は均質とならず、大きなばらつきが生じうる。そのため、高精度な解析のためには、これらの物理量のばらつきを考慮した初期条件・境界条件の設定が必要となる。そこで、観測データ(実験データ)とシミュレーションデータの双方を用いたデータ同化を適用することで、現実に則した初期条件・境界条件が得られ、高精度の解析の実現が期待できる。本研究では、原子力機構が有する大型格納容器実験装置CIGAM内の熱流動挙動のCFD解析に対し、データ同化を適用した。データ同化に対する観測データ配置およびデータ点数に関する感度解析を行い、高精度な解析を実現するために必要となる観測データに関する条件について検討する。

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