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北海道幌延地域の深部地下環境におけるセレンの長期的な収着・保持メカニズム

Retention mechanisms of selenium in deep sedimentary rocks from Horonobe, Hokkaido

出井 俊太郎  ; 舘 幸男  ; 天野 由記   ; Francisco, P. C. M.  ; 杉浦 佑樹  ; 高橋 嘉夫*

Dei, Shuntaro; Tachi, Yukio; Amano, Yuki; Francisco, P. C. M.; Sugiura, Yuki; Takahashi, Yoshio*

高レベル放射性廃棄物中に含まれるセレン($$^{79}$$Se;約30万年)は、岩盤への収着分配係数が小さいため、地層処分の核種移行評価上は遅延効果が期待できない核種として位置付けられている。一方で、二次鉱物生成に伴う共沈反応は、セレンの移行遅延に寄与する反応として期待できる可能性がある。本研究では、セレンの移行遅延に関する天然事例研究として、北海道幌延地域で得られた深部堆積岩を対象にセレンの長期的な収着・保持メカニズムを明らかにすることを目的とした。セレンの存在形態および局所構造を明らかにするために実施した逐次抽出試験と$$mu$$XAFS分析の結果から、セレンが黄鉄鉱の結晶構造中の硫黄と置換する形で取り込まれていることが明らかになり、黄鉄鉱の共沈反応によってセレンが岩盤中に保持されていることが示された。以上の結果より、深部堆積岩中では、共沈反応によりセレンが移行しづらい形態で岩盤に保持される可能性が示された。

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