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J-PARC MLF実験制御ソフトウェアフレームワークIROHA2の現状2022

Present status of the experiment control software framework "IROHA2" at J-PARC MLF (FY2022)

長谷美 宏幸   ; 稲村 泰弘  ; 森山 健太郎*

Hasemi, Hiroyuki; Inamura, Yasuhiro; Moriyama, Kentaro*

IROHA2はJ-PARC MLFに設置された中性子実験装置の制御や自動測定を行うためのMLF標準装置制御ソフトウェアフレームワークである。IROHA2は、機器制御を実施するデバイス制御サーバーおよび機器構成や実験装置での測定を管理する装置管理サーバー、自動測定を可能にするシーケンス管理サーバー、実験装置の測定状態やデバイスステータスを統合的に管理する統合制御サーバーから構成される。IROHA2はWebユーザーインターフェイスを有しており、装置スタッフやユーザーはWebブラウザから各サーバーを操作することが可能である。2021年度から2022年度にかけての改善・改良点として、セキュリティサポートが有効なPython3のマイナーバージョンへの対応や廃止・非推奨機能の置き換えなどがある。また、主な新機能として、(1)デバイス監視ログ可視化機能の開発と(2)DAQミドルウェアとの連携機能の高度化がある。(1)は新規開発したデバイス監視ログ収集サーバーが定期的に収集するデバイスのステータス情報を分散型検索/分析エンジンElasticsearch[1]に格納し、それらをWebアプリケーション可視化ツールGrafana[2]で可視化するシステムである。これにより装置で使用しているデバイスの情報を一元的に管理し、時系列データを柔軟に可視化できるようになった。(2)ではDAQミドルウェアのKickerコンポーネント名の指定方法の改良と統合制御サーバーにおいて各DAQコンポーネントの情報を一覧で表示するパネルの追加を行った。これにより設定時の利便性の向上と、データ収集系と実験装置の状態を一元的に監視することが可能になった。この他、IROHA2ポータルサイト(https://mlfinfo.jp/groups/comp/ja/iroha2.html)を開設し、IROHA2のバージョン情報やHTML化したマニュアルなどを公開している。今後も装置スタッフなどからの要望を取り入れた新規機能の追加や機能改善、セキュリティ面でのアップデートやバグ修正などを継続的に実施していく予定である。[1] https://www.elastic.co/jp/elasticsearch/、[2] https://grafana.com/

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