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石井 守*; 塩田 大幸*; 垰 千尋*; 海老原 祐輔*; 藤原 均*; 石井 貴子*; 一本 潔*; 片岡 龍峰*; 古賀 清一*; 久保 勇樹*; et al.
Earth, Planets and Space (Internet), 73(1), p.108_1 - 108_20, 2021/12
被引用回数:8 パーセンタイル:59.6(Geosciences, Multidisciplinary)科研費新学術領域研究・太陽地球圏環境予測(PSTEP)の一環として、日本における宇宙天気災害の発生規模と頻度の関係を包括的に調査した。調査した情報は、国内における宇宙天気ユーザーが理解できる形で公開した。本論文では、その包括的調査の結果をまとめるとともに、宇宙天気災害が電力や航空業界に与える経済的損失に関して定量評価した結果も紹介する。
石橋 正祐紀*; 三好 貴子*; 升元 一彦*; 尾上 博則; 川原 秀二*; 関野 真登*
no journal, ,
花崗岩などの硬岩では、主に割れ目が地下水の移行経路となることから、地下水流動の評価に際しては、割れ目分布の不均質性を再現できる割れ目ネットワーク(DFN)モデルが用いられることが多い。しかし、DFNモデルはモデル化する割れ目の数に応じて複雑なモデルとなり大規模化に際しては、解析時間の増加や解析結果の収束性の低下、そして最悪の場合は、解析ができないなどの問題が生じる。そこで、大規模なモデルを構築する場合は、DFNモデルから任意のメッシュサイズの等価な透水性や空隙率を算出した連続体モデル(等価不均質連続体(ECPM)モデル)が適用されることがある。一方、DFNモデルからECPMモデルに変換することで、解析結果への影響が懸念される。そこで、本論ではDFNモデルからECPMモデルに変換する際のメッシュサイズの違いが解析結果に及ぼす影響について検討する。
石橋 正祐紀*; 三好 貴子*; 尾上 博則; 川原 秀二*; 関野 真登*
no journal, ,
花崗岩などの硬岩では、主に割れ目が地下水の移行経路となる。そのため、地下水流動の評価に際しては、割れ目分布の不均質性を再現できる割れ目ネットワーク(DFN)モデルが用いられることが多い。DFNモデルを構築するためには、割れ目の分布や透水性を確率論的に表現するための数値モデル(パラメータセット)を推定する必要がある。一方、近年このような専門性の高いパラメータの推定アプローチや根拠に対する説明性が求められることが多い。そこで、本論では、DFNモデルに適用する水理学的なパラメータの推定に着目し、説明性向上に資するための予察的な検討を実施した。
石橋 正祐紀*; 三好 貴子*; 尾上 博則*; 升元 一彦*; 笹尾 英嗣; 竹内 竜史
no journal, ,
日本原子力研究開発機構瑞浪超深地層研究所で取得された、地上調査結果と坑道調査結果を用いてDFNモデルを構築し、モデル化パラメータならびに解析結果も含めて、両者の調査結果を比較した。その結果、割れ目の幾何学的な情報については、地上調査で概ね把握できると考えられた。一方、水理学的情報については、等価透水係数に着目すると、地上調査結果は坑道調査結果より高透水性に分布が偏っており、岩盤の不均質性を考慮して透水性を評価する上では、透水性が低い領域を含め網羅的にデータを取得する必要性があると推察された。
石橋 正祐紀*; 三好 貴子*; 升元 一彦*; 竹内 竜史
no journal, ,
割れ目分布の不均質性を再現可能な割れ目ネットワーク(DFN)モデルは、割れ目が主な地下水等の移行経路となる岩盤の地下水流動評価に適用される。DFNモデルの構築に際しては、調査で得られる情報やモデル化・解析の目的に応じてモデル化する最小割れ目サイズ(本稿では、最小割れ目長さ;以降、Lminと示す。)を設定する必要がある。一方で、Lminの設定によって、割れ目の連結性や等価透水係数への影響が想定される。そこで、本報では、Lminの差異が等価透水係数の解析結果に与える影響について検討した。その結果、等価透水係数の差は数倍程度であるが、高等価透水係数部と低等価透水係数部での傾向が異なり、最小割れ目サイズが小さいほど、等価透水係数が高くなる傾向が確認された。一方、これらの傾向はパラメータセットの特に割れ目個々の透水量係数分布や割れ目密度により変わる可能性が推察される。よって、最小割れ目サイズの影響(不確実性)については、モデル化・解析における一つの不確実性として考慮し、必要に応じた感度解析などを併用する必要性があると考えられる。
関野 真登*; 川原 秀二*; 石橋 正祐紀*; 三好 貴子*; 升元 一彦*; 竹内 竜史
no journal, ,
割れ目分布の不均質性を再現可能な割れ目ネットワーク(DFN)モデルは、割れ目が主な地下水等の移行経路となる岩盤の地下水流動評価に適用される適用される。一般的に、DFNモデルを用いた浸透流解析では大きな割れ目が直接的に境界条件間を繋ぐ場合、境界条件の影響が大きくなることが知られる。一方でその影響の程度はモデル化パラメータに応じて変わる可能性も考えられる。そこで、本報では、DFNモデルを用いた浸透流解析における解析領域の影響の検討事例として、日本原子力研究開発機構の瑞浪超深地層研究所の割れ目密度が低い地質で取得されたデータに基づき推定されたパラメータセットを対象として、坑道湧水量解析に対する解析領域の影響について検討した。その結果、坑道と側方境界の距離がDFNモデルで生成する最大割れ目長さ未満の場合には、湧水量を過大に評価することになると考えられ、適切な評価に向けては境界間の距離を最大割れ目長さ以上設ける必要性が示唆された。