Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
栗下 裕明*; 山本 琢也*; 鳴井 實*; 吉武 庸光; 赤坂 尚昭
JNC TY9400 2004-006, 48 Pages, 2004/04
高速実験炉「常陽」で照射された高強度フェライト/マルテンサイト鋼(PNC-FMS(2WFK、63WFS))および酸化物分散強化型マルテンサイト鋼(H35)のハーフサイズと微小サイズ(1.51.520mm)試験片について計装化シャルピー衝撃試験を行い、照射脆化を評価した。また、照射脆化に及ぼす熱時効と組織の効果を検討した。次に、シャルピー衝撃試験における延性脆性遷移温度(DBTT)に及ぼす試験片サイズ・ノッチ形状の効果を解明するために、塑性拘束係数を次式で定義する。a=s*/sy*ここで、s*はへき開破壊の臨界応力、sy*はDBTTにおけるシャルピー衝撃試験と同一ひずみ速度での単軸降伏応力である。s*とsy*を評価する方法を示し、その方法により2WFKの試験片サイズ・ノッチ形状の異なる計12種類の試験片についてaを評価した。 aは試験片サイズを表す (A*/b2) と次の関係にあることが示される。a=a0.k(A*/b2)0.4但し、A*はs*に対応する臨界面積、bはリガメントサイズである。また、a0とkはa/W(aはノッチ深さ、Wは試験片の幅)に依存する定数であり、a/W が大きいほどaは大きい。
西谷 健夫; 四竈 樹男*; 杉江 達夫; 河西 敏; 石塚 悦男; 河村 弘; 角田 恒巳; 八木 敏明; 田中 茂; 鳴井 實*; et al.
JAERI-Research 2002-007, 149 Pages, 2002/03
ITER工学R&Dの一環として計測機器要素の照射試験を核分裂中性子,線,14-MeV中性子を用いて実施した。14-MeV中性子及びCo-60線照射下におけるKU-1溶融石英の紫外域透過率を測定したところ、200-300nmの波長域に著しい透過損失が生じることがわかった。5種類のITER共通資料の光ファイバーをJMTR及びCo-60線で照射試験を行った。KS-4V,KU-H2G及びフッ素添加ファイバーは極めて高い耐放射線性を示し、ITERの真空容器外側付近まで導入できる見通しを得た。マイカ薄膜ボロメータを0.1dpaまでJMTRで照射した。第1照射サイクルの停止時にボロメータの断線が発生し、金を蒸着した抵抗体は、ITERにおいて問題であることを示した。磁気プローブもJMTRで照射試験を行った。磁気プローブに長時間デジタル積分器を接続したところ、1000sに対し、10-40 mVsのドリフトが観測されたが、照射誘起起電力ばかりでなく、積分器自体のドリフトによる発生したと考えられる。1000sの積分時間に対し、ドリフトを0.5 mVs以下に抑えうる、ITER仕様の磁気プロープをMIケーブルを用いて製作できる見通しが得られた。
Kuwabara, K.*; 栗下 裕明*; 鵜飼 重治; 鳴井 實*; 水田 俊治; 山崎 正徳*; Kayano, H.*
Journal of Nuclear Materials, 258-263(Part 2), p.1236 - 1241, 1998/10
被引用回数:29 パーセンタイル:88.56(Materials Science, Multidisciplinary)大型高速炉を対象とした長寿命燃料被覆管材料として注目されている酸化物分散強化型(ODS)フェライト鋼を高速炉燃料被覆管として適用するには、照射脆化の少ないことが要求される。このため、平成元年度に試作されたODSフェライト鋼のシャルピー衝撃特性に及ぼす中性子照射効果をVノッチ付きの微小試験片(1.51.520mm)を用いて調べた。試験片は高速炉実験炉「常陽」において、照射温度は646845k、照射量は0.33.8E(+26)n/mまで照射された。シャルピー衝撃試験の結果は、照射後においても照射前と同様の優れた特性を示した。
Kim, S.-W.*; Kim, D.-H.*; 谷川 博康; 廣瀬 貴規; 香山 晃*; 鳴井 實*
no journal, ,
F82H鋼の低サイクル疲労挙動に及ぼす中性子照射の影響について調べた。また、微細組織観察により疲労亀裂の進展挙動を明らかにすることを目的とした。供試材はF82H鋼IEAヒート材(8Cr-2W, V, Ta)を用い、試験片は微小砂時計型疲労試験片(SF-1)である。照射温度は、363K及び573Kであり、照射量は0.02dpaである。中性子照射による低サイクル疲労特性を調べた結果、照射温度にかかわらず、応力振幅は増加し、塑性ひずみ振幅は減少したが、繰返し軟化挙動及び塑性ひずみ振幅の変化は、非照射材において認められた傾向と同様であった。363K照射材の疲労寿命は、非照射材と比較して約70%に低下した。一方、573K照射材では、10%程度の寿命の低下が認められたが、データのばらつきが大きいため、正確な評価には詳細な解析が必要である。破面観察の結果、非照射材の破断面では、疲労亀裂進展による破断面が90%以上を占めているが、照射材の破断面では、約70%疲労亀裂が進展したのち、静的な引張破壊に近い形で破断に至ったことが認められた。