Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Zhang, Y.-X.*; Wang, Y,-J.*; Colonna, M.*; Danielewicz, P.*; 小野 章*; Tsang, M. B.*; Wolter, H.*; Xu, J.*; Chen, L.-W.*; Cozma, D.*; et al.
Physical Review C, 97(3), p.034625_1 - 034625_20, 2018/03
被引用回数:100 パーセンタイル:99.11(Physics, Nuclear)2017年4月に開催された国際会議Transport2017において、重イオン核反応モデルの国際的な比較が議論された。重イオン加速器の安全評価や宇宙飛行士の被ばく評価等で重要な役割を果たすため、世界中で重イオン核反応の様々な理論モデルが開発されている。本研究はモデル間の共通点と差異を明らかにし、各モデルの問題点を明らかにした。比較において、辺の長さが20fmの直方体に320個の中性子と320個の陽子をランダム配置し、それらが時間発展に伴って起こす散乱の回数や散乱時のエネルギーなどを計算する条件が設定された。また、結果以外にも、理論モデルを構成するアルゴリズムについても比較を行った。発表者は重イオン核反応モデルJQMD(JAERI Quantum Molecular Dynamics)を用いて計算を行い、世界で開発されている15の計算コードによる計算結果と比較した。コードアルゴリズムの比較では、JQMDは必ず陽子から 優先的に衝突確率を計算し、その後に中性子の衝突を計算するため、物理描像の妥当性が指摘された。一方、JQMDは他のモデルとほぼ同じ計算結果を出すことも判明した。衝突回数や運動量の計算値が平均から2倍以上乖離するモデルもある中で、JQMDは本計算条件で安定した性能を発揮することが確認された。
丸山 敏毅; Bonasera, A.*; Papa, M.*; 千葉 敏
European Physical Journal A, 14(2), p.191 - 197, 2002/07
被引用回数:27 パーセンタイル:77.59(Physics, Nuclear)フェルミ多体系の分子動力学手法である「拘束条件分子動力学」(CoMD)を用いて非常に重い原子核同士の比較的低エネルギーでの衝突をシミュレートする。そこで形成された巨大な複合系は古典的な崩壊障壁が存在しないにもかかわらず非常に長い時間(約秒)存在するという結果が得られた。これは「静的なQED過程による自発的な電子陽電子放出」を起こすと言われている強い静電場を作り出すメカニズムの候補になり得ると言う意味でも重要である。また、この巨大複合系が非対称分裂を起こした場合に超重核を作り出す可能性についても議論をした。
Papa, M.*; 丸山 敏毅; Bonasera, A.*
Physical Review C, 64(2), p.024612_1 - 024612_6, 2001/08
被引用回数:219 パーセンタイル:98.94(Physics, Nuclear)フェルミオン多体系の微視的シミュレーション手法として、高速かつフェルミオン多体系の性質を記述可能な分子動力学を開発した。これは計算時間のかかる反対称化や、これを近似するパウリポテンシャルの使用の代わりに、Thomas-Fermi的な運動量分布を各時刻で確率的、強制的に与えるものである。これを原子核衝突における破砕反応計算に適用したところ、拘束条件が期待通りに作用しフェルミオン多体系に特徴的な核子の位相空間分布が実現できた。また破砕片質量数分布の実験値との非常に良い一致を得た。