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論文

Reaction-yield dependence of the ($$gamma$$, $$gamma$$') reaction of $$^{238}$$U on the target thickness

Negm, H.*; 大垣 英明*; 大東 出*; 早川 岳人; Zen, H.*; 紀井 俊輝*; 増田 開*; 堀 利匡*; 羽島 良一; 静間 俊行; et al.

Journal of Nuclear Science and Technology, 52(6), p.811 - 820, 2015/06

 被引用回数:4 パーセンタイル:32.95(Nuclear Science & Technology)

レーザーコンプトン散乱と原子核共鳴蛍光散乱に基づく、核種の非破壊検知、測定において、試料の厚みと測定精度の関係を調べるため、$$^{238}$$Uを試料とした実験を行った。

論文

One-dimensional analysis of ECRH-assisted plasma start-up in JT-60SA

羽田 和慶*; 長崎 百伸*; 増田 開*; 小林 進二*; 井手 俊介; 諫山 明彦; 梶原 健

Fusion Science and Technology, 67(4), p.693 - 704, 2015/05

 被引用回数:10 パーセンタイル:64.26(Nuclear Science & Technology)

一般に、超伝導トカマクは常伝導トカマクに比べ印加可能なループ電圧が低いため、第一壁の状況によってはプラズマ着火が困難になる可能性がある。超伝導トカマクJT-60SAにおいても同様の状況であることから、プラズマ着火が行える条件を明らかにする必要がある。以前、著者らは、電子サイクロトロン共鳴加熱(ECRH)によるプラズマ着火に関する0次元モデルによる解析を行った。今回、ECRHパワーの吸収効率や、小半径方向の分布を考慮に入れた1次元モデルを開発した。このモデルの解析では電子および水素原子密度、電子およびイオン温度、プラズマ電流の時間発展に関する拡散型の連立偏微分方程式を解いている。解析の結果、初期中性粒子密度が3.0$$times$$10$$^{18}$$m$$^{-3}$$、誤差磁場が1mT、炭素・酸素不純物密度が電子密度に対してそれぞれ0.1%のとき、着火に必要なECRHパワーはおよそ1MW程度であり、JT-60SAの運転初期に装備されるECRHパワーの範囲内であることがわかった。また、着火に必要なECRHパワーは初期中性水素密度の0.6乗、誤差磁場強度の1乗で増加するという結果が得られ、中性水素密度や誤差磁場を低減することが重要であることがわかった。

論文

Analysis of nuclear resonance fluorescence excitation measured with LaBr$$_{3}$$(Ce) detectors near 2 MeV

Omer, M.*; Negm, H.*; 大垣 英明*; 大東 出*; 早川 岳人; Bakr, M.*; Zen, H.*; 堀 利匡*; 紀井 俊輝*; 増田 開*; et al.

Nuclear Instruments and Methods in Physics Research A, 729, p.102 - 107, 2013/11

 被引用回数:6 パーセンタイル:43.8(Instruments & Instrumentation)

LaBr$$_{3}$$(Ce)シンチレータ検出器による原子核共鳴蛍光散乱(NRF)の測定性能を、ゲルマニウム検出器と比較して議論した。多くの核物質が励起準位をもつ2MeV領域に着目した。Duke大学の高強度$$gamma$$線施設(HIGS)において、2.12MeV$$gamma$$線をB$$_{4}$$C試料に照射し、$$^{11}$$Bの共鳴を測定した。測定データに対してSNIPアルゴリズムによるバックグラウンドの処理を行い、LaBr$$_{3}$$(Ce)検出器の測定限界を求めた。

論文

Nuclear resonance fluorescence of $$^{235}$$U measured with high-resolution LaBr$$_3$$(Ce) scintillation detectors

Omer, M.*; Negm, H.*; Zen, H.*; 大東 出*; 紀井 俊輝*; 増田 開*; 大垣 英明*; 羽島 良一; 静間 俊行; 早川 岳人; et al.

Japanese Journal of Applied Physics, 52(10), p.106401_1 - 106401_4, 2013/10

 被引用回数:7 パーセンタイル:30.58(Physics, Applied)

Duke大学の高強度$$gamma$$線施設(HIGS)からのエネルギー1733keVの準単色$$gamma$$線ビームを用いて、$$^{235}$$Uの原子核共鳴蛍光散乱(NRF)の測定を行った。検出器として、LaBr$$_{3}$$(Ce)シンチレータ(長さ7.62cm、直径3.81cm)を8本組み合わせたアレイを用いた。また、4本のゲルマニウム検出器(相対効率60%)を比較のために用いた。LaBr$$_3$$(Ce)で測定したNRFの積分断面積が、過去のデータとよく一致することを確認した。

論文

Analysis of ECRH pre-ionization for plasma start-up in JT-60SA

羽田 和慶*; 長崎 百伸*; 増田 開*; 金城 良太*; 井手 俊介; 諫山 明彦

Plasma and Fusion Research (Internet), 7(Sp.1), p.2403104_1 - 2403104_5, 2012/07

超伝導トカマクでは印加可能なループ電圧が常伝導トカマクに比べて低いため、真空容器壁の状況によってはトロイダル電場のみでのプラズマ着火が困難になる可能性がある。超伝導トカマクJT-60SAにおいて信頼性あるプラズマ着火を行うこと、またプラズマ着火の物理過程を理解することを目的として、電子サイクロトロン共鳴加熱(ECRH)を用いた予備電離によるプラズマ着火に関する0次元モデル解析を行った。計算では電子及び中性粒子の密度、電子及びイオンの内部エネルギー密度、プラズマ電流の電気回路方程式の時間発展に関する連立微分方程式を解いた。その結果、初期中性粒子が$$3.0times10^{18}$$m$$^{-3}$$の場合、プラズマ着火には200kW程度のECRHパワーが必要であることがわかった。また、不純物量の減少とともに着火後のプラズマ電流や電子温度が高くなることがわかった。これらの条件でECRHがない場合はプラズマの立ち上げができず、ECRHが立ち上げに有効であることが示された。

報告書

レーザ誘起蛍光法による空間・時間高分解能電界計測用高効率励起ヘリウム原子線生成に関する研究,原子力基礎研究H13-013(委託研究)

吉川 潔*; 多幾山 憲*; 大西 正視*; 山本 靖*; 長崎 百伸*; 増田 開*; 督 壽之*; 堀池 寛*

JAERI-Tech 2005-006, 116 Pages, 2005/03

JAERI-Tech-2005-006.pdf:24.79MB

ヘリウムのシュタルク効果を用いたレーザ誘起蛍光電界分布計測を球状静電閉じ込め型核融合中性子/陽子源装置中の重水素プラズマに適用可能とするため、入射用ヘリウム励起パルス原子線の高効率発生法を開発,確立するための研究を行った。さまざまなプラズマ生成方式を検討し、最終的にマグネトロン方式により、ヘリウム原子線との相互作用長の長いレーストラック形状のプラズマの低圧力化での生成が、簡潔・コンパクトな構成で可能となった。また、高密度の超音速パルス原子線の高繰り返し入射を実現するための装置を設計・製作して、性能を評価した。そして、高密度化を達成するための装置の改善点が明らかとなり、当初目標の達成が十分視野に入るまでになった。

報告書

原子力基礎研究のための球状収束イオンビーム核融合中性子源に関する研究, 原子力基礎研究 H10-050 (委託研究)

吉川 潔*; 井上 信幸*; 山嵜 鉄夫*; 牧野 圭輔*; 山本 靖*; 督 壽之*; 増田 開*; 紀井 俊輝*; 大西 正視*; 堀池 寛*; et al.

JAERI-Tech 2002-020, 63 Pages, 2002/03

JAERI-Tech-2002-020.pdf:4.94MB

球状静電閉じこめ型核融合中性子源(IECF; Inertial-Electrostatic Confinement Fusion)の高度化には、理論で予測されている中空陰極中心に収束するイオンビームが作る空間電位部分の生成機構を実験的に確かめることが重要である。そのため今日まで殆どすべての実験的研究の目的は理論が予測する電位2重井戸分布の存在を証明することにあったが、いずれも間接的な傍証を得たに過ぎず決定的な証拠は得られなかった。本研究では、近年研究の進展が著しいレーザ誘起蛍光法によるシュタルク効果を用いた局所電界分布の直接計測を行い、電位2重井戸分布の存在を初めて明らかにするとともに、30年来の論争に終止符を打つことができた。さらに、理論が予測する低圧力下での大電流イオンビームによる核融合反応率が電流のおおよそ3乗に比例することを検証する予備的研究として、電圧・電流・ガス圧力が独立には変えられないグロー放電によるイオンビーム生成を打破するため、3重グリッドシステムを導入し、グロー放電より低圧力下で放電が持続できることを確かめた。さらに、電位分布との強い相関があり核融合反応断面積を決定する加速イオンのエネルギー分布をドップラーシフト分光法により測定し、現実験条件の下でイオンの最大エネルギーが印加電圧上昇に比例して大きくなることが明らかになり、今後の大電圧化による核融合反応断面積向上の可能性を示した。

報告書

大出力クライストロンの高効率化に関する研究(4)

平野 耕一郎*; 吉川 潔*; 山本 靖*; 増田 開*; 谷 賢*; 大西 正視*; 督 寿之*

PNC TY1604 97-001, 43 Pages, 1997/03

PNC-TY1604-97-001.pdf:1.27MB

本報告書は、京都大学エネルギー理工学研究所と動力炉・核燃料開発事業団が、「大出力クライストロンの高効率化」に関して、共同で実施した研究成果をとりまとめたものである。本研究の目的は、加速器による消滅処理システムにおいて、電子加速に必要な高周波エネルギー発生用大出力・定常クライストロンの高効率化を図るための技術に関連して、電子ビーム輸送の物理モデルの確立、コード開発・検証、およびエネルギー回収型コレクタの設計を行うことである。今年度は、昨年度までに完成したクライストロンの二次元シミュレーションコードについて、実機との比較による検証を行い、十分な解析精度があることが確かめられた。このコードを用いて、エネルギー回収型コレクタおよびホロービームの利用による大出力クライストロンの高効率化について検討・評価を行った結果、それぞれ総合効率66.5%および62.2%と、従来の効率58.0%から大きく改善されることが分かった。また、回収コレクタおよびホロービームを併用することによるさらなる効率の向上も期待され、これらの方法による大出力クライストロン効率の大幅な改善が十分に可能であるとの結論が得られた。

口頭

JT-60SAにおけるECRHを用いたプラズマ着火に関する理論解析

羽田 和慶*; 長崎 百伸*; 増田 開*; 井手 俊介; 諫山 明彦

no journal, , 

超伝導トカマクではオーミック加熱のためのループ電圧が常伝導トカマクに比べて低いため、真空容器壁等の状況によってはプラズマ着火が行えない可能性があり、電子サイクロトロン共鳴加熱(ECRH)を用いた予備電離が必要と考えられている。本研究では、JT-60SAにおいて信頼性あるプラズマ着火を行うこと、及びその物理過程を理解することを目的に、ECRHを用いた予備電離によるプラズマ着火に関する理論解析を行った。計算では、空間的に一様なプラズマ密度,イオン及び電子の蓄積エネルギー,プラズマ電流に関する0次元モデルを考え、それらの時間発展の方程式を解いた。その結果、プラズマ着火のためにECRHパワーが2.25MW程度必要であることがわかった。

口頭

JT-60SAにおけるECRHを用いた予備電離に関する1次元解析

羽田 和慶*; 長崎 百伸*; 増田 開*; 金城 良太*; 井手 俊介; 諫山 明彦

no journal, , 

超伝導トカマクでは一周電圧の上限が常伝導トカマクに比べて低いため、真空容器壁等の状況によってはトロイダル電場のみでのプラズマ着火が困難になる可能性がある。そのため電子サイクロトロン共鳴加熱(ECRH)を用いた予備電離が提案されている。本研究では、JT-60SAにおいて信頼性あるプラズマ着火を行うこと、また、その物理過程を理解することを目的に、ECRHを用いた予備電離によるプラズマ着火について、必要とされるECRHパワー,不純物濃度の影響を調べた。計算では、空間的に一様な電子密度,電子及びイオンの内部エネルギー密度及びプラズマ電流に関するモデルを考え、それらの時間発展方程式を解いた。トロイダル電場が0.5V/mであるt=0.05sから0.15sにおいては電子温度,イオン温度,プラズマ電流が素早く立ち上がり、その後トロイダル電場が0.125V/mであるt=0.15sから1.4sでは、これらの値は緩やかに上昇した。この条件でECRHがない場合はプラズマの立ち上げができず、ECRHが立ち上げに有効であることが示された。

口頭

JT-60SAにおける予備電離を用いたプラズマ着火に関する輸送解析

羽田 和慶*; 長崎 百伸*; 増田 開*; 金城 良太*; 井手 俊介; 諫山 明彦

no journal, , 

超伝導トカマクでは印加可能な一周電圧が常伝導トカマクに比べて低いため、真空容器壁の状況によってはトロイダル電場のみでのプラズマ着火が困難になる可能性があり、電子サイクロトロン加熱(ECH)よる着火アシストが有効であると考えられている。本研究では、小半径方向の分布を考慮したプラズマ着火に関する1次元輸送モデルを開発し、JT-60SAにおけるECHアシストの有効性を調べるとともに、分布がプラズマ着火に与える影響を明らかにすることを目的とする。今回の1次元モデルでは、電子及び中性粒子密度の輸送方程式、電子及びイオンの熱輸送方程式、プラズマ電流の電気回路方程式の時間発展に関する連立微分方程式を解くことにより分布の時間発展を算出した。計算の結果、ECHパワーには閾値があり、それ以下ではプラズマ電流が立ち上がらないことがわかった。また、ECHの吸収分布を中心でピークさせたとき電子のエネルギー密度が中心でピークすることから、平坦な分布よりもプラズマ着火が行いやすいという結果を得た。

口頭

One-dimensional analysis of ECRH preionization for plasma start-up in JT-60SA

羽田 和慶*; 長崎 百伸*; 増田 開*; 金城 良太*; 井手 俊介; 諫山 明彦

no journal, , 

超伝導トカマクでは印加可能なループ電圧の上限が常伝導トカマクに比べて低いため、真空容器壁の状況によってはトロイダル電場のみでのプラズマ着火が困難になる可能性がある。このため、JT-60SAは電子サイクロトロン共鳴加熱(ECRH)による着火アシストが想定されている。以前、著者らの0次元モデルによる解析によってJT-60Uの実験結果を定性的に再現した。しかし、0次元モデルでは物理現象、特に小半径方向の輸送について充分に調べることができなかった。そこで、今回、小半径方向の輸送を追うことができる1次元モデルの開発を行った。本1次元モデルでは、電子密度,中性粒子密度,電子温度,イオン温度,プラズマ電流の分布の時間発展に関する拡散型の連立偏微分方程式を解いている。解析の結果、プラズマ着火に必要とされるECRHパワーはECRHの吸収分布に大きく依存することがわかった。これは、局在化したECRH分布と吸収位置でのプラズマパラメータ(特に電子温度)との関係が0次元モデルより重要となるためであると考えられる。今後、中性粒子の拡散係数、自己インダクタンスなどの効果を調べる。

口頭

JT-60SAにおけるECRHを用いたプラズマ着火に関する1次元モデル解析

羽田 和慶*; 長崎 百伸*; 増田 開*; 金城 良太*; 井手 俊介; 諫山 明彦

no journal, , 

超伝導トカマクでは印加可能なループ電圧の上限が常伝導トカマクに比べて低いため、真空容器壁の状況によってはトロイダル電場のみでのプラズマ着火が困難になる可能性がある。このため、JT-60SAは電子サイクロトロン共鳴加熱(ECRH)による着火アシストが想定されている。以前、著者らの0次元モデルによる解析によってJT-60Uの実験結果を定性的に再現した。しかし、0次元モデルでは物理現象、特に小半径方向の輸送について充分に調べることができなかった。そこで、今回、小半径方向の輸送を追うことができる1次元モデルの開発を行った。本1次元モデルでは、電子密度,中性粒子密度,電子温度,イオン温度,プラズマ電流の分布の時間発展に関する拡散型の連立偏微分方程式を解いている。解析の結果、プラズマ着火に必要とされるECRHパワーはECRHの吸収分布に大きく依存することがわかった。これは、局在化したECRH分布と吸収位置でのプラズマパラメータ(特に電子温度)との関係が0次元モデルより重要となるためであると考えられる。今後、中性粒子の拡散係数,自己インダクタンスなどの効果を調べる。

口頭

One-dimensional analysis of ECRH assisted plasma start-up in JT-60SA

羽田 和慶*; 長崎 百伸*; 増田 開*; 金城 良太*; 井手 俊介; 諫山 明彦

no journal, , 

超伝導トカマクでは印加可能なループ電圧の上限が常伝導トカマクに比べて低いため、真空容器壁の状況によってはトロイダル電場のみでのプラズマ着火が困難になる可能性がある。このため、JT-60SAは電子サイクロトロン共鳴加熱(ECRH)による着火アシストが想定されている。以前、著者らの0次元モデルによる解析によってJT-60Uの実験結果を定性的に再現した。しかし、0次元モデルでは物理現象、特に小半径方向の輸送について充分に調べることができなかった。そこで、今回、小半径方向の輸送を追うことができる1次元モデルの開発を行った。本1次元モデルでは、電子密度、中性粒子密度、電子温度、イオン温度、プラズマ電流の分布の時間発展に関する拡散型の連立偏微分方程式を解いている。解析の結果、プラズマ着火に必要とされるECRHパワーはECRHの吸収位置及び吸収分布に強く依存することがわかった。これは、プラズマへのECRH吸収パワーは電子温度の上昇とともに急激に上昇するため、電子温度の上昇しやすいプラズマ中心入射や、狭いECRH吸収分布の場合にプラズマが立ち上がりやすくなるためと考えられる。

口頭

JT-60SAにおけるECRH補助によるプラズマ着火に関する1次元輸送解析

羽田 和慶*; 長崎 百伸*; 増田 開*; 井手 俊介; 諫山 明彦

no journal, , 

超伝導トカマクでは印加可能な一周電圧の上限が常伝導トカマクに比べて低いため、第一壁等の状況によってはトロイダル電場のみでのプラズマ着火が困難になる可能性がある。JT-60SAはループ電圧が0.5V/mに制限されているため、プラズマ着火が行えるかどうかの条件を明らかにする必要がある。以前著者らは、0次元モデル解析によりJT-60Uの実験結果を定性的に再現することを示したが、実際のプラズマ生成では電子サイクロトロン共鳴加熱(ECRH)パワーが共鳴層付近に局在化するため、小半径方向のECRHの吸収分布が重要となる。このため、現在、小半径方向の輸送を追うことのできる1次元モデルの開発を行っている。1次元モデルによる解析では電子及び中性粒子の密度,電子及びイオンの温度,プラズマ電流の時間発展に関する拡散型の連立微分方程式を解いた。その結果、必要とされるECRHパワーはECRHの小半径方向の分布に大きく依存した。本発表では、プラズマ着火の物理過程を明らかにするとともに、電子サイクロトロン波の第一壁での多重反射が必要なECRHパワーにどの程度影響するのかについても述べる。

口頭

1-D transport analysis of ECRH assisted start-up in JT-60SA

羽田 和慶*; 長崎 百伸*; 増田 開*; 井手 俊介; 諫山 明彦

no journal, , 

超伝導トカマクは一般に常伝導トカマクに比べて印加可能な一周電圧が低いため、プラズマ着火を確実に行うために電子サイクロトロン共鳴加熱(ECRH)による着火補助が考えられている。以前、0次元モデルによりJT-60UのECRH着火補助実験の結果が定性的に再現できることが著者らにより示されたが、実際のプラズマ生成ではECRHパワーが共鳴層付近に局在化するため、空間的に一様なプラズマを想定した0次元モデルではECRHの吸収効率を取り扱うのが困難であった。このため、小半径方向の分布を考慮に入れた1次元モデルを開発した。1次元モデルによる解析では電子および中性粒子密度、電子およびイオン温度、プラズマ電流の時間発展に関する拡散型の連立偏微分方程式を解いた。また、ECRHパワーは分布の変化に伴う吸収率の変化を考慮している。計算の結果、着火に必要なECRHパワーが0次元モデルに比べ数倍多くなる(約1-2MW)ことがわかった。また、着火に必要なECRHパワーが初期中性粒子密度の約0.6乗で上昇すること、および不純物量に対してほぼ線形で上昇することがわかった。

口頭

JT-60SAにおけるEC補助加熱によるプラズマ着火に関する1次元輸送解析

羽田 和慶*; 長崎 百伸*; 増田 開*; 井手 俊介; 諫山 明彦

no journal, , 

超伝導トカマクは一般に常伝導トカマクに比べて印加可能な一周電圧が低いため、プラズマ着火を確実に行うために電子サイクロトロン共鳴加熱(ECRH)による着火補助が考えられている。以前、0次元モデルによりJT-60UのECRH着火補助実験の結果が定性的に再現できることが著者らにより示されたが、実際のプラズマ生成ではECRHパワーが共鳴層付近に局在化するため、空間的に一様なプラズマを想定した0次元モデルではECRHの吸収効率を取り扱うのが困難であった。このため、小半径方向の分布を考慮に入れた1次元モデルを開発した。1次元モデルによる解析では電子および中性粒子密度、電子およびイオン温度、プラズマ電流の時間発展に関する拡散型の連立偏微分方程式を解いた。また、ECRHパワーは分布の変化に伴う吸収率の変化を考慮している。計算の結果、着火に必要なECRHパワーが0次元モデルに比べ数倍多くなる(約1-2MW)ことがわかった。また、着火に必要なECRHパワーが初期中性粒子密度の約0.6乗で上昇すること、および不純物量に対してほぼ線形で上昇することがわかった。

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