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鈴木 雅秀*; 村上 健太*; 鈴木 峻史*; 岡山 龍太*; 勝山 仁哉; Li, Y.
E-Journal of Advanced Maintenance (Internet), 11(4), p.172 - 178, 2020/02
原子炉圧力容器の健全性は、中性子照射脆化や加圧熱衝撃事象を考慮して、想定欠陥に対する破壊力学的評価により確認することとなっている。現在の原子力プラントで使用されている決定論的評価による安全裕度(温度裕度)と、確率論的破壊力学コードPASCAL3及びPASCAL4.0を用いて求めた条件付き亀裂進展・破壊確率の関係について、様々な熱過渡を考慮して検討した。その結果、温度裕度と条件付き亀裂進展確率には一定の相関があることが分かった。一方、条件付き破壊確率については、過渡中の亀裂伝播停止の影響や再加圧の影響等から、温度裕度とのよい相関はみられなかった。このことから、特に弁の開固着に関する再加圧を伴う過渡を考慮する場合に、確率論的手法が有用であると考えられる。
岡山 龍太*; 鈴木 雅秀*; Li, Y.; 勝山 仁哉
no journal, ,
原子炉圧力容器の構造健全性を評価するため、確率論的破壊力学を用いた手法が近年注目されている。そこで、現在の原子力プラントで使用されている決定論的手法から求められる裕度(温度裕度)について確率論的破壊力学から求められる破壊確率及び亀裂進展確率との比較を、様々な熱過渡条件に対して実施した。その結果、温度裕度と条件付き亀裂進展確率には一定の相関があることが分かった。一方、条件付き破壊確率は過渡依存性が大きく、例えばLBLOCAにおいては、亀裂が一度進展しても、その進展が停止する確率が高いために条件付き破壊確率は低くなることなどが明らかになった。
鈴木 峻史*; 岡山 龍太*; 村上 健太*; 鈴木 雅秀*; 勝山 仁哉; Li, Y.
no journal, ,
原子炉圧力容器の健全性は、中性子照射脆化や加圧熱衝撃事象を考慮して、想定欠陥に対する破壊力学的評価により確認することとなっている。既往研究において、表面欠陥を対象に、決定論的評価による安全裕度(温度裕度)と確率論的評価による条件付き亀裂進展確率にはよい相関があることが示されている。本発表では、内部欠陥を想定した場合における、安全裕度と条件付き亀裂進展・破壊確率の関係について、PASCAL3を用いて解析・検討を行った。