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池島 義昭; 梅本 忠宏*; 阿部 弘; 鈴木 忍; 伊丹 宏治
JAERI-M 87-041, 45 Pages, 1987/03
JMTRに設置されているOWL-2照射設備は、昭和47年1月から加圧水型および沸騰水型原子炉の運転状態を模擬可能なインパイル水ル-プとして、各種の原子炉用燃、材料試料の照射実験並びに炉工学的試験に使用されてきた。しかし昭和58年3月にJMTR第62サイクル運転中、炉内管頂部の耐圧管に亀裂欠陥が発生した。調査の結果、耐圧管内面の打ち疵部の孔食が起点となり、貫粒型応力腐食割れにに進展した事が明らかとなった。新炉内管は、これらの調査結果を踏まえ、昭和60年1月から設計・製作を進めて昭和61年12月に完成し照射運転を再開した。本報告書は、新炉内管に採用した貫粒型応力腐食割れ防止の諸対策および亀裂発生箇所などに施工したTHSI法の確性試験の概要と新炉内管への施工結果についてまとめたものである。