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藤森 伸一; 井野 明洋; 岡根 哲夫; 藤森 淳; 岡田 耕三*; 真鍋 敏夫*; 山下 正廣*; 岸田 英夫*; 岡本 博*
Physical Review Letters, 88(24), p.247601_1 - 247601_4, 2002/06
被引用回数:13 パーセンタイル:60.53(Physics, Multidisciplinary)巨大非線形光学効果を示す一次元電子系[Ni(chxn)Br]Brに対する、角度分解光電子分光実験の結果について報告する。光電子スペクトルでは、約500meVの分散を持つバンドがBrillouin zone前半に存在するが、付近で消失するのが観測された。同様の一次元電子系であるSrCuOなどで観測されている、スピン・電荷分離に伴う二つの分散は観測されなかった。これらのスペクトルを- chainモデルによって解析を行い、Cu-O系に用いられるパラメータよりも、電荷移動エネルギーを減少させることによって以上の特徴が説明できることを明らかにした。光電子スペクトルにおける明確なスピン・電荷分離の不在と、巨大非線形光学効果は、この小さな電荷移動エネルギーが原因であると考えられる。
藤森 伸一; 井野 明洋; 岡根 哲夫; 藤森 淳; 岡田 耕三*; 真鍋 敏夫*; 山下 正廣*; 岸田 秀夫*; 岡本 博*
Surface Review and Letters, 9(2), p.1065 - 1069, 2002/04
被引用回数:0 パーセンタイル:0(Chemistry, Physical)強相関一次元電子系の性質を調べるため、擬一元ハロゲン架橋化合物[Ni(chxn)Br]Brに対して角度分解光電子分光実験を行った。その結果、強相関一次元電子系で特徴的なスピン・電荷の自由度の分離に起因するスピノンとホロンによる二つのバンドは観測されず、Brillouin zoneの前半半分に一本のバンドのみが観測された。これらの結果は、スピノン・ホロンの二つの分散が観測されている他の強相関一次元電子系SrCuOなどの結果と異なっている。これらの結果について理論計算との比較を行い、[Ni(chxn)Br]Brの電子状態が、他の強相関一次元電子系とどのように異なっているかについての考察を行った。
三枝 純; 柳澤 華代; 山口 敏夫; 眞鍋 早知; 依田 朋之; 前田 智史; 内海 あずさ; 柴道 勝; 江尻 明; 栗田 義幸; et al.
no journal, ,
原子力機構は2011年6月に福島市内に活動拠点を設け、環境放射線(能)モニタリングや環境回復活動を実施してきた。2012年9月には福島市笹木野地区に分析所(笹木野分析所)を開設し、環境試料の放射能分析を行うための体制を整えてきた。このうち、線スペクトロメトリに基づく放射能定量について、2015年10月にISO/IEC17025国際標準規格に基づく試験所としての認定を得た。本発表では当分析所の目的、保有機器、業務の概要、分析の信頼性向上に向けた各種取り組みについて紹介する。