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論文

How different is the core of $$^{25}$$F from $$^{24}$$O$$_{g.s.}$$ ?

Tang, T. L.*; 上坂 友洋*; 川瀬 頌一郎; Beaumel, D.*; 堂園 昌伯*; 藤井 俊彦*; 福田 直樹*; 福永 拓*; Galindo-Uribarri, A.*; Hwang, S. H.*; et al.

Physical Review Letters, 124(21), p.212502_1 - 212502_6, 2020/05

 被引用回数:14 パーセンタイル:73.46(Physics, Multidisciplinary)

中性子過剰核$$^{25}$$Fの構造が($$p,2p$$)反応で調査した。$$pi 0d_{5/2}$$軌道の分光学的因子は1.0$$pm$$0.3と大きいが、一方で残留核である$$^{24}$$Oが基底状態である割合は約35%,励起状態は約0.65%であることが明らかになった。この結果は、$$^{25}$$Fのコア核$$^{24}$$Oは基底状態とは大きく異なり、$$^{24}$$Oの$$0d_{5/2}$$軌道に陽子がひとつ加わることで$$^{24}$$Oと$$^{25}$$Fの中性子軌道が相当に変化していると推測される。これは酸素同位体ドリップライン異常のメカニズムである可能性がある。

論文

Nanoscale ice-type structural fluctuation in spinel titanates

鳥越 秀平*; 服部 崇幸*; 樹神 克明; 本田 孝志*; 佐賀山 基*; 池田 一貴*; 大友 季哉*; 仁谷 浩明*; 阿部 仁*; 村川 寛*; et al.

Physical Review B, 98(13), p.134443_1 - 134443_7, 2018/10

 被引用回数:11 パーセンタイル:48.71(Materials Science, Multidisciplinary)

In the spinel titanate MgTi$$_2$$O$$_4$$, the tetragonal phase collapses upon substitution of a tiny amount of Mg ion at the Ti site, and the cubic phase with the geometrical frustration is resurrected. The atomic pair distribution function (PDF) and the extended X-ray absorption fine structure (EXAFS) reveal the nanoscale structural fluctuation, in which the Ti atomic displacement has the two-in two-out configuration in the cubic phase. We argue that the geometrical frustration plays an essential role in the collapse of the tetragonal phase and the resultant nanoscale ice-type structural fluctuation.

論文

Occupation sites and valence states of Co dopants in (La, Co)-codoped M-type Sr ferrite; $$^{57}$$Fe and $$^{59}$$Co nuclear magnetic resonance studies

酒井 宏典; 服部 泰佑; 徳永 陽; 神戸 振作; 植田 浩明*; 谷奥 泰明*; 道岡 千城*; 吉村 一良*; 高尾 健太*; 下田 愛子*; et al.

Physical Review B, 98(6), p.064403_1 - 064403_10, 2018/08

 被引用回数:11 パーセンタイル:45.49(Materials Science, Multidisciplinary)

La, Coを共置換した六方晶SrフェライトにおけるCo置換子の占有サイトと価数、スピン状態を$$^{57}$$Feと$$^{59}$$Co核磁気共鳴(NMR)法によって調べた。単結晶、多結晶試料のゼロ磁場、外部磁場NMRを測定した。フェリ磁性体M型Srフェライトには、上向きスピンをもつ$$12k$$, $$2a$$, $$2b$$,の3つのFeサイトと 下向きスピンの$$4f_1$$, $$4f_2$$の2つのFeサイトがある。NMRスペクトルの比較の結果、La$$^{3+}$$とCo$$^{2+}$$の電荷補償が効いて、大部分のCo$$^{2+}$$$$4f_1$$サイトに入っていて、未消失の小さな軌道磁気モーメントを有している一方、残りの少量Co$${2+}$$イオンは、大きな起動磁気モーメントを有し、$$12k$$, $$2a$$, $$4f_2$$の八面体サイトに分布していると考えられる。

論文

Evaluation of soft X-ray laser with ${it in situ}$ imaging device of high spatial resolution ZnO scintillator

中里 智治*; 清水 俊彦*; 山ノ井 航平*; 酒井 浩平*; 武田 耕平*; 西 亮祐*; 南 佑輝*; Cadatal-Raduban, M.*; 猿倉 信彦*; 西村 博明*; et al.

Japanese Journal of Applied Physics, 50(12), p.122202_1 - 122202_4, 2011/12

 被引用回数:10 パーセンタイル:37.91(Physics, Applied)

軟X線レーザー診断のための高空間分解能イメージングデバイスとして、水熱合成法により製作したZnOの励起子発光パターンを計測する方法の可能性を評価した。X線の集光点付近での発光パターンを計測し、ウエスト位置での半径を見積もることにより、Ni様AgプラズマX線レーザーのビームウエストでの半径が横方向と縦方向で29$$mu$$mと21$$mu$$m、発散角が7.2mradと11mrad、ビーム品質M2が47と50と見積もられた。空間分解能は6$$mu$$mで、拡大レンズを最適化し望遠鏡で拡大することによりさらに改善できる。今回の結果により、ZnOの軟X線光源の開発と応用で重要な役割を果たす画像計測素子としての利用がさらに加速されることが期待できる。

論文

Recent progress in the energy recovery linac project in Japan

坂中 章悟*; 明本 光生*; 青戸 智浩*; 荒川 大*; 浅岡 聖二*; 榎本 収志*; 福田 茂樹*; 古川 和朗*; 古屋 貴章*; 芳賀 開一*; et al.

Proceedings of 1st International Particle Accelerator Conference (IPAC '10) (Internet), p.2338 - 2340, 2010/05

日本においてERL型放射光源を共同研究チームで提案している。電子銃,超伝導加速空洞などの要素技術開発を進めている。また、ERL技術の実証のためのコンパクトERLの建設も進めている。これら日本におけるERL技術開発の現状について報告する。

論文

Single crystal growth and the fermi surface property in LuCoGa$$_5$$

松田 達磨; 芳賀 芳範; 酒井 宏典; 青木 大*; 池田 修悟; 山本 悦嗣; 宍戸 寛明*; 摂待 力生*; 播磨 尚朝*; 大貫 惇睦

Journal of the Physical Society of Japan, 77(2), p.024704_1 - 024704_6, 2008/02

 被引用回数:1 パーセンタイル:11.65(Physics, Multidisciplinary)

HoCoGa$$_5$$-型正方晶をとるLuCoGa$$_5$$の純良単結晶育成に成功した。得られた単結晶を用いて、結晶構造パラメータを決定し、さらに抵抗,比熱,ドハース・ファンアルフェン効果測定を行った。フェルミ面は、シリンダー状に近いトポロジーを有しており、これらの特徴はFLAPW法によるエネルギーバンド計算によって非常によく説明できることが明らかとなった。

論文

The H-Invitational Database (H-InvDB); A Comprehensive annotation resource for human genes and transcripts

山崎 千里*; 村上 勝彦*; 藤井 康之*; 佐藤 慶治*; 原田 えりみ*; 武田 淳一*; 谷家 貴之*; 坂手 龍一*; 喜久川 真吾*; 嶋田 誠*; et al.

Nucleic Acids Research, 36(Database), p.D793 - D799, 2008/01

 被引用回数:52 パーセンタイル:71.15(Biochemistry & Molecular Biology)

ヒトゲノム解析のために、転写産物データベースを構築した。34057個のタンパク質コード領域と、642個のタンパク質をコードしていないRNAを見いだすことができた。

論文

Reaction between diiodide anion radicals in ionic liquids

高橋 憲司*; 酒井 慎吾*; 手塚 博昭*; 比江嶋 祐介*; 勝村 庸介; 渡邉 正義*

Journal of Physical Chemistry B, 111(18), p.4807 - 4811, 2007/05

 被引用回数:41 パーセンタイル:68.9(Chemistry, Physical)

Photodetachment of electrons from iodide ions produced diiodide anion radicals in ionic liquids containing ammonium, pyrrolidinium, and piperidinium cations. The rates of reaction between diiodide anion radicals in molecular solvents such as H$$_{2}$$O, methanol, and ethanol could be estimated by the Debye-Smoluchowski equation, which accounts for electrostatic interactions using dielectric constants for the molecular solvents. In contrast, the rates of reaction between diiodide anion radicals in the ionic liquids were close to the diffusion limited rates for the neutral molecules, suggesting that electrostatic repulsion between the diiodide anion radicals is weakened by Coulombic shielding in the ionic liquids.

論文

Polymeric chains in C$$_{60}$$ and Co mixture

Lavrentiev, V.*; 阿部 弘亨*; 楢本 洋*; 境 誠司; 鳴海 一雅

Chemical Physics Letters, 424(1-3), p.101 - 104, 2006/06

 被引用回数:14 パーセンタイル:43.38(Chemistry, Physical)

NaCl(001)基板上に室温で同時蒸着したCo-C$$_{60}$$混合物中にC$$_{60}$$基ポリマーが生成していることを透過型電子顕微鏡で確認した。電子顕微鏡像から見積もったC$$_{60}$$分子の間隔は、Co原子がC$$_{60}$$分子間を架橋する位置にあることを示唆している。ポリマー中の-Co-C$$_{60}$$-単位同士のクーロン相互作用により、ポリマー鎖はお互いに結合する傾向がある。混合物のEELSスペクトルにおいてC$$_{60}$$のLUMO由来のピークが高エネルギー側へ0.6eVシフトすることを観測し、CoとC$$_{60}$$間の電荷移動を確認した。$$sigma$$$$^{*}$$のエネルギー損失の系統的なシフトは、ポリマー鎖中のC$$_{60}$$ケージがひずんでいることを意味する。

論文

Analysis of intracellular distribution of boron and gadolinium in 9L sarcoma cells using a single-ended accelerator (Micro PIXE)

遠藤 聖*; 柴田 靖*; 吉田 文代*; 中井 啓*; 山本 哲哉*; 松村 明*; 石井 慶造*; 酒井 卓郎; 佐藤 隆博; 及川 将一*; et al.

Proceedings of 11th World Congress on Neutron Capture Therapy (ISNCT-11) (CD-ROM), 2 Pages, 2004/10

原研の高崎研究所にあるシングルエンド加速器(Micro PIXE)を用いて細胞内でのホウ素及びガドリニウムの定量を試みた。Micro PIXEは直径1$$mu$$m以下のマイクロビームを用いて元素分布の分析を可能にするものである。実験の結果、P, S, Gd等の分布を分析することが可能であることがわかった。しかし、K及びGdが細胞周辺に分布していることから、細胞壁の破壊や細胞内への取り込み不全が考えられた。今後、これらの問題に対処するとともに、細胞内のホウ素分布を求め、BNCTの有効活用に資する予定である。

論文

Chemically driven microstructure evolution in cobalt-fullerene mixed system

Lavrentiev, V.; 楢本 洋; 阿部 弘亨*; 山本 春也; 鳴海 一雅; 境 誠司

Fullerenes, Nanotubes, and Carbon Nanostructures, 12(1-2), p.519 - 528, 2004/00

 被引用回数:3 パーセンタイル:16.39(Chemistry, Physical)

Co-C$$_{60}$$混合系物質のうち、Co濃度が50%について、以下の結論を得た。(1)この混合物では、相分離は完全ではなく、ナノCoが存在する中で、希薄に混入するCoは、C$$_{60}$$との間で、結合を形成する。(2)相分離の過程で発生する巨視的な歪は、Coとの相互作用により楕円状になったC$$_{60}$$を破壊して、ナノチューブ、ダイアモンド、あるいは非晶質炭素などへと、変化する。(3)Coナノ粒子は、これら炭素同素体道の皮膜で覆われるため、耐酸化性を持ち、磁気的機能材料への利用も期待される。

口頭

並列化密度行列繰り込み群法による光学格子系の解析; 基底状態から非平衡状態へ

奥村 雅彦; 大西 弘明; 山田 進; 坂井 徹; 町田 昌彦

no journal, , 

本発表は、本室で開発された並列化密度行列繰り込み群法を用いた幾つかの研究成果をまとめたものを次世代スーパーコンピューターの会議で発表したものである。この発表の中ではこれまでわれわれが新しく発見したバイホールペア状態や三角光学格子中のアップ-アップ-ダウン構造、そして、1次元量子細線における超伝導相関関数の非平衡時間発展について示した。これらの結果はどれも他の既存手法では計算不可能であったものばかりであり、並列化密度行列繰り込み群法及び並列化時間発展密度行列繰り込み群法のアドバンテージを十分に活かした計算結果である。これらの結果から、次世代計算機ではどのような系や状況にアプローチできるかの議論も行った。

口頭

LSOシンチレータによる陽電子消滅寿命測定

平出 哲也; 峯井 俊太郎; 酒井 弘明

no journal, , 

LSO(Lu$$_{2}$$SiO$$_{5}$$)シンチレータは、高密度,比較的短寿命な発光、高い発光量という優れた特性を示し、PETなどにも利用されている。現在、多くの陽電子消滅寿命測定装置にはBaF$$_{2}$$が利用されている。これは非常に立ち上がりの速い発光が時間分解能の点で有利であるためであるが、計数効率ではLSOシンチレータの方が有利である。今回、LSOシンチレータの陽電子消滅寿命測定への適用を試み、実際に計数率,時間分解能の最適化を行った。その結果、BaF$$_{2}$$によるシステムに比べ、計数率では5倍程度の向上があり、一方分解能は315ピコ秒程度を実現し、50ピコ秒程度の劣化に抑えることに成功した。長時間の測定では、試料の照射効果の影響が無視できない場合があり、そのような状況ではLSOシンチレータの適用が有効であることがわかった。

口頭

セシウム134放射能量簡易測定法

平出 哲也; 酒井 弘明; 峯井 俊太郎

no journal, , 

東京電力福島第一原子力発電所事故に伴い環境中に多くの放射性物質が放出された。実際に、環境中に存在する放射性セシウムの量は半導体検出器やNaI検出器を用いて得られるエネルギースペクトル上の全吸収ピークによって評価が行われている。しかし、これらの方法は放射性物質と検出器の距離に対して2乗に反比例する検出効率を有しており、周囲からの放射線があれば、正しい評価が難しくなるため、試料と検出器は重たい鉛などでできた遮蔽容器に入れる必要がある。今回、われわれは放射性セシウムの中で、複数の$$gamma$$線を放出する$$^{134}$$Csに着目した。現在、環境中に存在している放射性核種において、複数の$$gamma$$線を放出するもので比較的多く存在しているものは$$^{134}$$Csのみである。$$^{134}$$Csからの$$gamma$$線に関しては、605keVと796keVの$$gamma$$線の放出比が高く、これらの$$gamma$$線を同時計測することで、距離の4乗に反比例する検出効率を実現でき、周囲の汚染などに影響を受けにくい計測法として提案し、また、実用可能であることを実験で確かめた。この検出法は鉛などの遮蔽体を必要としないため、環境中において非破壊でその場観察によって、放射能量の評価を行うことが可能である。

口頭

LSOシンチレータによるAMOC測定

平出 哲也; 峯井 俊太郎; 酒井 弘明

no journal, , 

LSO(Lu$$_{2}$$SiO$$_{5}$$:Ce)シンチレータは陽電子放射断層撮影(PET: Positron Emission Tomography)などへの利用されているシンチレータであり、$$gamma$$線検出の効率が高い。このシンチレータを利用してNa-22を用いた陽電子消滅法,特に陽電子消滅寿命測定や運動量-寿命相関測定(AMOC)に適用し、検出効率を大幅に改善し、試料への照射効果などを低減した高精度な測定を実現することに成功した。

口頭

カプトン中陽電子寿命の電場効果

酒井 弘明; 峯井 俊太郎; 平出 哲也; 大島 永康*; 小林 慶規*; 木野村 淳*; 鈴木 良一*

no journal, , 

高分子に、絶縁破壊程度まで高電場を印加した場合、ポジトロニウム(Ps)形成が著しく増大すると報告されている。この著しい増大は、陽電子トラックのターミナルスパー内で熱化した陽電子と過剰電子の反応でPsが形成するとする、スパー反応モデルで説明することは難しい。今回、電場なしではPs形成が起こらない、つまり、スパー反応モデルではPs形成が起こらない、ポリイミド(カプトン)中において、絶縁破壊付近までの高電場を印加した際の効果を調べた。その結果、絶縁破壊付近でも、Ps形成は認められず、Psを形成しない陽電子(自由陽電子)の寿命が長くなる傾向が見られ、これは自由陽電子のドリフトによって起こっていると考えられる。また、過去の報告における解釈が、誤っていた可能性が示された。

口頭

カプトン中陽電子寿命の電場効果

酒井 弘明; 峯井 俊太郎; 平出 哲也; 大島 永康*; 小林 慶規*; 木野村 淳*; 鈴木 良一*

no journal, , 

高分子中において高電圧印加した場合、絶縁破壊近くで電子と陽電子の結合状態であるポジトロニウムの形成が増大すると報告されている。絶縁物中のポジトロニウム形成を説明するスパー反応モデルで、この現象を説明することはできない。そこで、電場が無い状態で、ポジトロニウムが形成されない、カプトン(ポリイミド)中で、陽電子消滅寿命におよぼす電場印加の効果を測定することで、高電場によってポジトロニウム形成が見られるか確認した。その結果、長寿命を示す三重項ポジトロニウムの形成は見られず、ポジトロニウムを形成しないで消滅していく、陽電子からの消滅成分の寿命値が長くなることがわかった。これは、陽電子のドリフトが起こることで説明することができ、また、報告されている結果も、ポジトロニウム形成の増大ではなく、寿命値の変化に起因するものであった可能性が示された。

口頭

Electric field effect on positron annihilation lifetime in Kapton

酒井 弘明; 峯井 俊太郎; 平出 哲也; 大島 永康*; 小林 慶規*; 木野村 淳*; 鈴木 良一*

no journal, , 

高分子中において高電圧印加により、電子と陽電子の結合状態であるポジトロニウムの形成が増大すると報告されているが、その機構は明らかになっていない。そこで、電場が無い状態でポジトロニウム形成が見られない、カプトン(ポリイミド)中で、高電場印加によりポジトロニウム形成が起こるかどうか、陽電子消滅寿命測定により調べた。その結果、長寿命を示す三重項ポジトロニウムの形成は見られなかったが、自由陽電子の消滅成分の寿命値が長くなることがわかった。過去の報告では陽電子消滅寿命測定は行われておらず、ポジトロニウム形成の増大と寿命値の増大を見分けることは不可能であり、高電場下でのポジトロニウム形成増大の報告が誤った解釈である可能性が示された。

口頭

Effect of focused ion beam processing on stainless steel studied by positron annihilation lifetime measurements

峯井 俊太郎; 大島 永康*; 酒井 弘明; 大久保 成彰; 近藤 啓悦; 鈴木 良一*; 平出 哲也

no journal, , 

原子炉材料において、中性子照射によって原子空孔や空孔クラスターが形成されると考えられる。このような空孔型欠陥を観察する手法として、陽電子消滅法は重要な手法であるが、陽電子消滅法は$$gamma$$線計測であり、中性子照射された高放射化試料への適用は困難であった。しかし、最近の陽電子マイクロビームの開発で、陽電子を数十ミクロン程度の領域に打ち込む事が可能となり、エネルギーも低いため、薄い試料でも陽電子が止まる。そこで、高放射化試料を微小試料に加工することで、$$gamma$$線放出量を、陽電子消滅寿命測定が可能になるほど十分低くすることができ、高放射化試料に陽電子消滅寿命測定を直ちに適用することが可能となる。加工にはFIBが最も有力であり、今回、FIB加工によるSUS316L試料への影響を陽電子消滅寿命測定で評価し、試料作製にFIBを適用できることを示した。

口頭

瑞浪超深地層研究所主立坑断層およびその周辺の水理と地質の特徴

野原 壯; 酒井 利啓; 村上 裕晃; 石橋 正祐紀

no journal, , 

瑞浪超深地層研究所の主立坑断層およびその周辺の水理と地質の特徴について、既存データの解析を行った。その結果、ボーリング調査で推定された主立坑断層の低透水性構造の連続性に対応して、主立坑壁面に連続的に観察される断層ガウジと変質部が確認された。主な高透水性構造のひとつは、シート状の方解石を伴う低角割れ目によって構成されると推定された。せん断性の低角割れ目は、比較的低い透水性を示した。花崗岩のボーリング調査では、これらの特徴から透水性構造を把握できる可能性がある。

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