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眞田 幸尚; 宮本 賢治*; 越智 康太郎; 松崎 康治*; 小川 年弘*; 千賀 康弘*
海洋理工学会誌, 24(2), p.9 - 18, 2018/12
大量な放射性核種が海洋に流出した福島第一原子力発電所事故から7年経過した。海底のセシウムの挙動の解明は漁業再開のために必要である。われわれは、海底の堆積物中の放射性セシウム濃度を直接的に計測できる無人観測船を用いた放射線計測システムを開発した。このシステムは自動的に測定ポイントに移動し、堆積物の計測が可能である。検出器の校正は実際のサンプル計測と比較して決定した。このシステムを用いて福島沖の浅海域の放射性セシウム濃度の測定を経時的に実施した。結果から放射性セシウム濃度の分布は変化しているが、全量(インベントリー)としては、放射性セシウムの半減期に従って減少していることが分かった。このようなシステムは簡便に海底の放射性セシウム濃度を測定できるので、海底のセシウムの挙動の解明に役立つ。
宮本 賢治; 佐々木 美雪; 眞田 幸尚; 小川 年弘*; 千賀 康弘*
no journal, ,
日本原子力研究開発機構では、無人観測船を用いた水底の放射線モニタリング技術の開発を行なっている。無人観測船は、リモートコントロールにより操作できるため、危険な場所でも人が近づくことなく、効率的に水底の放射線分布状況を把握することができる。本発表では、開発した無人観測船の性能及び福島県沖で実施した観測試験の結果について報告する。