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高橋 史明
no journal, ,
放射線防護の目的を達成するため、ICRU(国際放射線単位測定委員会)及びICRP(国際放射線防護委員会)は多様な線量を定義している。また、これらの線量は最新知見の反映や放射線の利用拡大への対応等のために定義が変更されており、ICRU及びICRPは2020年に外部被ばく線量測定に用いる実用量の変更を公知した。このような背景に鑑み、放射線被ばくに関する多様で複雑な「量」の体系について整理し、専門的な視点での最新の動向を共有し、今後取り組むべき課題,論点を抽出することを目的とした研究会が執り行われることとなった。本講演では、ICRU及びICRPが定義する線量をレビューするとともに、放射線防護の履行における適用方法等を解説する。さらに、ICRP2007年勧告の主旨を国内の放射線基準に取り入れた際の課題や留意点を紹介する。