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小西 正郎*; 岡島 幸雄*; 柳 忠*; 山本 耕一郎*
Proc. of the 1989 Joint Int. Waste Management Conf., Vol. 1, p.475 - 481, 1989/10
放射線廃棄物処分場の埋め戻し材としてベントナイト・砂混合物は代表的な候補材である。しかし、機械的強度の改善等の目的で混合される砂は、核種吸着量が小さく、また透水性も大きく混合比を増加させれば、これらの特性をそこなう恐れがある。そこで透吸性、吸着性にすぐれた材料として、わが国に広く分布する火山灰偵ローム(東北地方産)をとり挙げ、物理的及び化学的特性を検討した。主として、吸着特性と透水性について調べ、加水ハロイサイトを多く含む火山灰ロームでは、砂よりもセシウム、ストロンチウム、アメリシウムに対するKd値は100倍以上で、透水係数は1/100程度であることが分かった。
安中 秀雄; 畠山 睦夫; 助川 武則; 小崎 完; 山下 茂; 星 蔦雄
Proc. of the 1989 Joint Int. Waste Management Conf., Vol. 1, p.183 - 187, 1989/10
原子炉施設の解体に際して、建屋の放射性汚染コンクリートの除染は、放射性廃棄物として生ずるコンクリート量の低減あるいは、建屋の無拘束解放を行う上で重要である。このため、解体前に建屋の床、壁等のコンクリートの汚染分布、汚染浸透深さ等の状況を正確に評価しておく必要がある。そこで、JPDRでは建屋の汚染状況を把握するためにコンクリート試料のサンプリング・測定法を用いて汚染状態を特定した。得られた汚染箇所から、運転記録に基づく汚染履歴との相関性が確認された。汚染分布の大半は表面汚染のみで、厚さ4mm程度を能率よく削れるプレーニングカッタあるいはスキャブラーを用いる除染工法が適する。また、汚染が浸透している所では、その殆どが2cm以内の深さにあり、一度に2~3cmの厚さのコンクリートが除去できればよく、マイクロ波照射法などの除去工法が適していることなどが判った。
矢幡 胤昭; 木下 弘毅*; 平田 勝; 栗原 正義
Proc. of the 1989 Joint Int. Waste Management Conf., Vol. 1, p.75 - 80, 1989/00
原子力施設から発生する廃樹脂は年々増加し、その減容処理は重要な課題になっている。廃樹脂の減容処理には焼却が最も効果的とされているが、難燃性で燃焼時に多量のススを生じ、NO、SOの発生問題もあるため実処理は行われていない。大洗研では触媒を用いた樹脂の完全燃焼法を開発した。この方法を用いて廃樹脂の実処理を行うため段階的に試験を進めてきた。まず、樹脂の熱分解挙動と酸素分圧の関係、固定床装置を用いた焼却条件を求めた。次に連続処理のため流動層焼却炉を用い焼却条件を求めた。流動媒体の種類、流動化空気量、樹脂の焼却最適温度、触媒の設置場所と使用温度、SOの触媒に対する影響等について調べた。これらの結果について述べる。
妹尾 宗明; 白橋 浩一; 坂本 義昭; 森山 昇; 小西 正郎*
Proc. of the 1989 Joint Int. Waste Management Conf., Vol. 1, p.483 - 489, 1989/00
TRU廃棄物処理処分研究室で行っているTRU廃棄物の処分に関する安全性研究の現状について報告する。主な内容は、下北地区低レベル放射性廃棄物処分場予定地の土壌について測定した分配係数のサイトスペシフィックデータ、Npについて実施している表面荷電量と吸着量との関係に関する研究、Amについて実施している科学形の変化と分配係数に関する研究、及び、人工バリアであるモルタルセメントの中性化に伴う分配係数の変化に伴う研究である。
下岡 謙司; 武部 愼一; 井伊 博行; 弘末 文紀; 山田 容; 宮原 英明*; 和達 嘉樹; 平野 見明
Proc. of the 1989 Joint Int. Waste Management Conf., Vol. 1, p.581 - 586, 1989/00
低レベル放射性廃棄物の浅地中処分における人工バリアの核種移行特性を実証試験装置を用いて調べた。すなわち、放射性核種溶液に対するコンクリートピットのバリア性能とセメント固化体からの核種溶出に対する埋戻し材(充填材)のバリア性能を調べた。その結果、いづれも十分なバリア性能を有することが明らかとなった。
松鶴 秀夫; 若林 徳映; 島 茂樹; 加藤 和男; 和達 嘉樹; 鈴木 篤之*
Proc. of the 1989 Joint Int. Waste Management Conf., Vol. 1, p.515 - 520, 1989/00
低レベル放射性廃棄物の人工バリア付き浅地層処分に係る安全評価手法を開発した。ここで考慮した被曝評価シナリオは、操業中被曝シナリオ、地下水シナリオ及びサイト再利用シナリオの3種類である。計算コードシステムは、シナリオ解析部分、計算実行部分及びデータベースから構成されている。本システムを用いた予備的試算の結果、安全評価上重要な被曝経路、核種及びパラメータが摘出され、さらに、低レベル放射性廃棄物の人工バリア付き浅地処分が十分安全に実施できることが明らかとなった。
森山 昇; 香西 直文; 岩本 英雄*; 山崎 仲道*
Proc. of the 1989 Joint Int. Waste Management Conf., Vol. 1, p.371 - 375, 1989/00
TRU廃棄物を長期間にわたって健全に隔離するためにはセラミック系物質による固化が望ましい。このような観点からTRU廃棄物である濃縮廃液、廃溶媒を水熱反応によりセラミック固化する方法の開発を行った。固化材としてはガラス、ケイ石・ケイ華、またはケイ石・ガラスを、濃縮廃液としてはNaNOを処理したNaSOを、廃溶媒としてはTBPを処理したCa(PO)を使用した。これらの固化材と廃棄物とを所定の割合で混合し、アルカリ水熱条件下(~300C、~30MPa)で固化体を作成し、固化体の特性を調べると同時にTRU核種が固化体にどう結合しているかを調べた。
大貫 敏彦; 竹内 恒夫; 小林 信一; 尾崎 哲二; 新保 隆; 川田 善尚; 前田 頌
Proc. of the 1989 Joint Int. Waste Management Conf., Vol. 1, p.491 - 495, 1989/00
通気層および帯水層中におけるSr、CsおよびCoの移行挙動を検討するため、非放射性トレーサーを用いた原位置における核種の移行実験を行った。通気層中における核種移行実験は、地表面より1.5および2.0mの深さ位置に核種を混在させた土壌を埋設して行った。その後5ケ月間放置し鉛直方向への移行を観測した。帯水層試験は、核種投入井戸から連続的に入力した核種を地下水流下流側55ケ所の観測井戸において観測することから行った。その結果、通気層および帯水層中の各核種の平均移動速度および遅延係数が求められた。
内山 軍蔵; 天川 正章*; 前田 充; 藤根 幸雄
Proc. of the 1989 Joint Int. Waste Management Conf., Vol. 1, p.93 - 93, 1989/00
再処理工場から発生する廃溶媒について、無機化・減容する処理技術として液中燃焼法の適用性を試験検討した。試験の結果、(1)難燃性のTBPが補助燃料なしにほぼ完全燃焼すること、(2)発生する白煙リンミストは、湿式フィルター(ガラス繊維充填型)で、99.5%以上の高い効率で除去できること、(3)ランタニド元素は、酸化物固体微粒子として燃焼ガス冷却用回収缶液にほぼ全量捕捉されること、(4)ルテニウムは、酸化物固体とならずに、回収缶液に溶解し、一部リンミストとともにオフガス系へ移行すること、(5)オフガス中ルテニウムは湿式フィルターを含めたDFとして1000以上が得られることが判った。これらの結果から、液中燃焼法は廃溶媒処理技術として有効であると思われる。
久保田 益充; 土尻 滋; 山口 五十夫; 森田 泰治; 山岸 功; 小林 勉*; 谷 俊二*
Proc. of the 1989 Joint Int. Waste Management Conf., Vol. 2, p.537 - 542, 1989/00
使用済燃料の再処理に伴って発生する高レベル廃液の管理法の一つとして群分離法の開発を行っている。本発表では1984年以降に展開している高レベル廃液中の元素を4群、即ち超ウラン元素群、Tc-白金族元素群、Sr-Cs群、その他の元素群に分離する研究開発の状況について報告する。
中嶋 悟; 永野 哲志
Proc. of the 1989 Joint Waste Management Conf., Vol. 2, p.341 - 346, 1989/00
放射性廃棄物の地層処分の安全評価においては、放射性核種の地層中での挙動の長期的評価をしなければならないが、そのためには、核種の岩石-水反応の際の反応径路をモデル化する必要がある。その第一段階としては、類似元素の天然の岩石-水相互作用の際の化学形を、分光学的手法によって分析するという方法が考えられる。顕微赤外分光法という新しい方法を開発し、鉱物中の微小領域における水の状態分析を行った。そして、岩石-水反応の境界面として物質の出入りを規制していると考えられている結晶表面水和層の分析を試みた。