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傍島 眞
エネルギー, (11), p.58 - 61, 2000/11
原子力における社会とのコミュニケーションは、安全強調型からリスクと利益の公正な伝達に変わらなければならない。燃料サイクルの盲点にあった想定外の臨界事故などとどう向き合うかを技術者が熟考する中で、安全管理の体系を強化しつつ、それでも完璧はあり得ないことを人々にどう矛盾なく伝えるかが問われている。人々が持つ原子力への不安の原因を解消するべく、実際のリスクと人々のリスク感とのズレの要素をリスク対話の中で明らかにし、人々の懸念に応え、利益を公平に調整するなどを通じて、心理的偏向を取り除くよう原子力の理解を図る方法論の確立が求められる。国政においても、原子力政策に対する一般の意見表明の機会を拡大することにより、国民の不安感、不信感を払拭することが必要である。