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山岸 功; 久保田 益充
Journal of Nuclear Science and Technology, 27(8), p.743 - 749, 1990/08
高レベル廃液からテクネチウムを分離するための基礎研究として、活性炭に吸着されたテクネチウムの脱着挙動を研究した。0.5M硝酸溶液から吸着されたテクネチウムは、アルカリ性チオシアン酸塩溶液によって硝酸よりも効率的に脱着された。さらに、活性炭の再利用を考えてアルカリ性チオシアン酸塩溶液で処理した活性炭へのテクネチウムの吸着挙動についても研究した。テクネチウムの分配係数KdはKSCNの共存下でpH依存性が大きく、pH2以下で10ml/g以上であるが、pH4以上では10ml/g以下であった。吸光光度分析から、この現象はテクネチウムの化学形がpHによって変化することに起因することが分かった。テクネチウムは、pH2以下でチオシアン酸錯体である[T(NCS)]及び[T(NCS)]を形成して活性炭に吸着し、pH4以上では錯体が不安定になりチオシアン酸イオンによって脱着された
山岸 功; 久保田 益充
Journal of Nuclear Science and Technology, 26(11), p.1038 - 1044, 1989/11
被引用回数:24 パーセンタイル:88.99(Nuclear Science & Technology)高レベル廃液からテクネチウムを分離する基礎研究として、硝酸溶液における活性炭吸着分離法の有効性をテクネチウムの分配係数から評価した。更に、活性炭の再利用を考えて硝酸処理した活性炭についても比較実験を行った。その結果、硝酸処理活性炭を用いた場合でもテクネチウムを分配係数100以上で0.5M硝酸溶液から吸着分離できることがわかり、活性炭吸着分離法が群分離プロセスに適用できる可能性が示された。テクネチウムの分配係数は、水素イオン濃度が0.5Mまでの溶液中で、硝酸イオン濃度の増加に反比例して減少した。活性炭へのテクネチウムの吸着量は、Freundlich式によって表された。テクネチウム濃度が、高レベル廃液中の濃度に相当する0.015Mにおける吸着量は、末処理炭を用いた場合は0.60meq/gであったが、硝酸処理活性炭の場合には吸着量は約半分に減少した。このため、硝酸処理による活性炭表面構造の変化についても調べた。