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野口 宏; 村田 幹生; 鈴木 克巳*
保健物理, 25, p.209 - 219, 1990/00
大気エアロゾル粒子への放射性元素状ヨウ素(I)ガスの吸着による粒子状ヨウ素の生成ならびに粒子状ヨウ素からのヨウ素の脱離についての実験を行なった。その結果、初期Iガス濃度が高い領域では約12分以内に吸着反応が平衡に到達すること、およびエアロゾルへのI吸着割合は反応時間31分の場合は初期Iガス濃度が増加するにつれて減少するが、反応時間が2分の場合はほぼ一定であることがわかった。また、粒子状ユウ素から一部のヨウ素が脱離したが、その大部分はIであった。吸着等温線から導き出した吸着評価式を用いて理論的解析を行なった結果、式中の付着確率を0.012としたとき、実験結果をおおよそ説明できることがわかった。
村田 幹生; 野口 宏; 加藤 正平; 国分 守信
保健物理, 22, p.21 - 30, 1987/00
原子力施設から放出される放射性ヨウ素による公衆への被曝線量をより現実的かつ精度よく評価するためには、大気中に存在する種々のエアロゾル粒子へのIガスの吸着挙動を明らかにしておく必要がある。本実験はその第1段階として、植物燃焼エアロゾルの1つである線香エアロゾルへのIガスの吸着反応特性を調べたもので、また、実験を通じて実験法と解析法を確立した。本実験から、線香エアロゾルへのIガスの吸着速度、吸着量、エアロゾル個数濃度とIガス濃度の影響、吸着等温度を明らかにするとともに、新たにエアロゾルへのIガスの吸着評価式を提案した。
野口 宏; 村田 幹生; 土岡 吉喜*; 松井 浩; 国分 守信
JAERI-M 9408, 35 Pages, 1981/03
メイパックサンプラは、浮遊性の放射性ヨウ素の簡便な性状弁別装置として、広く用いられてきた。しかし、その定量的測定については多くの問題点が残されている。そこで、種々の放射性ヨウ素に対するメイパックサンプラの詳細な捕集特性を調べ、各ヨウ素種の存在割合を精度よく求めるための評価法を検討した。
松井 浩; 野口 宏; 吉田 芳和
Journal of Nuclear Science and Technology, 16(7), p.527 - 530, 1979/00
被引用回数:0原子力施設から放出される放射線ヨウ素の環境条件下における性状変化を明らかにするため、その第1段階として、放射性ヨウ化メチルの太陽光による性状変化を調べた。初期濃度10~10g/cmの放射性ヨウ化メチルを、温度10~25C、相対湿度20~40%、濾過空気1気圧の条件下で、数時間太陽光に曝した。その結果、元素状ヨウ素は最大0.3%生成されたが、大部分はヨウ化メチルの形で存在していた。反応容器内に銀が存在する場合には、ヨウ化メチルは多く分解し、銀と反応した元素状ヨウ素は約80%に達した。