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野口 宏; 松井 浩; 村田 幹生
日本原子力学会誌, 25(8), p.658 - 663, 1983/00
被引用回数:0 パーセンタイル:0.02(Nuclear Science & Technology)太陽光による放射性ヨウ化メチルの分解反応を明らかにするため、空気中における低濃度の放射性ヨウ化メチルの光吸収スペクトルを調べた。微量の放射性ヨウ化メチルと空気を封入した反応容器に、波長180nmから400nmの間の所定の波長の単色光を照射した。元素状ヨウ素の生成割合などをハイパックサンプラで測定し、吸収スペクトルを求めた。その結果、放射性ヨウ化メチルの吸収係数は、波長200nmと260nmにおいて極大値を、波長220nmにおいて極小値を有していること、波長が260nm以上になると吸収係数は急速に減少すること、さらに本実験結果は自然環境条件と異なった条件で行われた従来の実験結果とほぼ一致していることなどが明らかとなった。
野口 宏; 村田 幹生; 土岡 吉喜*; 松井 浩; 国分 守信
JAERI-M 9408, 35 Pages, 1981/03
メイパックサンプラは、浮遊性の放射性ヨウ素の簡便な性状弁別装置として、広く用いられてきた。しかし、その定量的測定については多くの問題点が残されている。そこで、種々の放射性ヨウ素に対するメイパックサンプラの詳細な捕集特性を調べ、各ヨウ素種の存在割合を精度よく求めるための評価法を検討した。
松井 浩; 野口 宏; 吉田 芳和
Journal of Nuclear Science and Technology, 16(7), p.527 - 530, 1979/00
被引用回数:0原子力施設から放出される放射線ヨウ素の環境条件下における性状変化を明らかにするため、その第1段階として、放射性ヨウ化メチルの太陽光による性状変化を調べた。初期濃度10~10g/cmの放射性ヨウ化メチルを、温度10~25C、相対湿度20~40%、濾過空気1気圧の条件下で、数時間太陽光に曝した。その結果、元素状ヨウ素は最大0.3%生成されたが、大部分はヨウ化メチルの形で存在していた。反応容器内に銀が存在する場合には、ヨウ化メチルは多く分解し、銀と反応した元素状ヨウ素は約80%に達した。