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関 健史*; 岡 潔; 長縄 明大*; 山下 紘正*; Kim, K.*; 千葉 敏雄*
Minimally Invasive Therapy and Allied Technologies, 18(6), p.350 - 355, 2009/12
被引用回数:3 パーセンタイル:16.03(Surgery)双胎間輸血症候群(TTTS)の治療方法のひとつとして胎児鏡胎盤吻合血管レーザー凝固術(FLPC)が適用される。本治療の最終目的は、胎盤上にある特定の吻合血管の血流を遮断することである。しかしながら、血流を計る術がないため、治療がうまくいったかどうかは医者の経験や勘により判断されている。一方、著者らはファイバの中心に焼灼用レーザー導光用ファイバを配置し、その周りに映像伝送用光ファイバを配置した複合型光ファイバスコープ(外径2.2mm)の研究開発を行っている。本ファイバは、50WのYbファイバレーザーを導光することが可能である。Ybファイバレーザーはファイバ先端に配置された2枚のレンズにより10mm先の位置で集光される。本研究では、複合型光ファイバスコープと血流計を組合せ、本ファイバを豚の腸間膜血管に対して焼灼用レーザーを照射しながら血流を計測した。その結果、レーザー照射前後の血流を定量的に計測することができ、本システムにより血流遮断を確認できた。
岡 潔; 中村 哲也*; 植田 裕久*; 千葉 敏雄*
no journal, ,
双胎間輸血症候群(TTTS)に対し、胎児鏡下胎盤吻合血管レーザー凝固術(FLPC)を可能とするために胎児外科治療用レーザー内視鏡器具の開発を行っている。本件では、レーザー照射対象物として豚肝臓を用い、通常使用されるレーザー伝送用光ファイバ(0.6mm)と、開発した複合型光ファイバスコープ(先端部に搭載するレンズは3種類)を使用し、それぞれのレーザー照射の組織焼灼性能を比較した。その結果、(1)通常使用されるレーザー伝送用光ファイバの場合、照射距離が10mmとしたとき、レーザー出力を1040Wに変動させると、照射痕の直径がレーザー出力に応じて1.9mm3.6mm程度、深さは1.42.6mmに変化することが明らかとなった。一方、(2)複合型光ファイバスコープの先端部が石英製レンズの場合、対象物との距離を10mm(焦点距離)に設定した際、レーザー出力の変化は焼灼部の色調(いわゆる焼け具合)のみを変動せしめ、照射痕の直径(2.6mm)と深さ(2mm)はいずれもが常に一定に保たれることが明らかとなった。これに加え、(3)対象物との距離が10mmを超えた(焦点距離からずれた)場合には、焼灼性能が低下し過焼灼が防止されるという安全面の利点も明らかとなった。
岡 潔; 山下 紘正*; 中村 哲也*; 植田 裕久*; 千葉 敏雄*
no journal, ,
双胎間輸血症候群(TTTS)を対象とした現行の胎児鏡下胎盤吻合血管レーザー凝固術(FLPC)では、(1)レーザー光拡散により標的部位の焼灼エネルギー密度が低下する、(2)時に胎盤表面に垂直にアプローチすることが困難である(特に腹側付着胎盤の場合)、(3)レーザーファイバ先端と胎盤表面との測距ができない、(4)被焼灼血管の血流遺残・再発が確認できないという問題がある。このような背景の下、これまでにわれわれは外径2.2mmの複合型光ファイバスコープシステムを開発した。今回われわれは、安全・確実な手技を提案するため、本システムに対して、レーザーの反射光量を利用した距離計測機能及びレーザードップラーの原理を利用した血流計測機能を付加し、機能検証のため豚を用いた動物実験を実施した。その結果、水中にて520mmまでの連続した距離計測が可能であった。併せて、血管中を流れる血流量,血液量,血流速の測定が可能であることを確認した。
岡 潔; 中村 哲也*; 植田 裕久*; 鳥谷 智晶*; 妻沼 孝司*; 長縄 明大*; 渡邊 慎介*; 石山 昭彦*; 山下 紘正*; 千葉 敏雄*
no journal, ,
双胎間輸血症候群(TTTS)に対し、われわれは胎盤付着部位にかかわらず、低侵襲で安全・確実な胎児鏡下胎盤吻合血管レーザー凝固術(FLPC)を可能とするため、胎児外科治療用レーザー内視鏡装置(複合型光ファイバスコープ)の開発を行っている。本件では、これまでに製作した複合型光ファイバスコープシステムに、(1)対象までの距離計測機能,(2)標的血管の血流計測機能を付加した。検証のため、豚を使用したin vivo実験を実施し、レーザー照射中に画像観察を行いながらリアルタイムに焼灼度を調節できることを確認した。また、焼灼した血管をマイクロスコープで観察し、レーザー焼灼により血管径が約1mmから0.28mm(1/3以下)に収縮し、血流が停止していることを確認した。併せて、5-20mmの範囲で腸間膜までの距離計測がリアルタイムに可能となることを確認し、血流の減少及び停滞の様子も定量的に把握できた。以上より、複合型光ファイバスコープシステムの応用により、(1)画像観察,(2)距離計測,(3)血流計測,(4)レーザー照射をシームレスに行えることを示した。
関 健史*; 長縄 明大*; 岡 潔; 山下 紘正*; 千葉 敏雄*
no journal, ,
焼灼用レーザーファイバを観察用ファイバの中心に配置した複合型光ファイバを用いたレーザー治療装置の研究開発を行っている。本装置では、常に視野中心に血管を捉えながら正確なレーザー照射を行えるだけでなく、ファイバ先端からの距離を計測できるためビームウエスト部での焼灼が可能である。これまでIn vivo実験として、実際に血液が流れている豚の腸間膜血管に対してレーザー照射部の温度管理を行いながらレーザー出力の制御を行い、その有効性について検証してきたが、血流が遮断されたかどうかは目視のみによる評価であった。本研究では、血流遮断の評価を定量的に行うため、レーザードップラー方式の血流計を用いて血管へのレーザー照射前後の血流を測定し、血流遮断に関する評価を定量的に行った結果について述べる。