1998年度

Food Sci.Technol.Int.


26867
Radiation sensitivities of Listeria monocytogenes isolated from chicken meat and their growth at refrigeration temperatures
Harsojo*・D. Banati*・伊藤均
Food Sci. Technol. 4(3), p.184-187(1998);(JAERI-J 15817)

 Listeria monocytogenesは低温貯蔵・流通下でも食中毒を起こす可能性があり,乳幼児や妊婦,免疫力の低下した病人にとって特に危険であると見なされている.本研究では鶏肉10試料中5試料から25gあたり1個以上のL. monocytogenesが分離された.分離株の内3株はTryptic soy agar slant上・4℃で活発な生育が認められ,他の2株は生育が遅かった.各分離株の燐酸緩衝液中でのガンマ線感受性は高く,D10値はサルモネラ菌と同様に好気的条件下で0.14〜0.18kGyとなった.鶏肉中でのD10値は燐酸緩衝液中・嫌気的条件下と同じ0.42kGyであり,これらの結果より鶏肉中でのL. monocytogenesの完全殺菌線量は3kGyと決定された.鶏肉にL. monocytogenesを1g当り約3×103個接種して貯蔵効果を調べたところ,低温生育型の分離株は7〜10℃で活発な生育が認められた.しかし,1kGy照射することにより10以下でのL. monocytogenesの生育が著しく抑制された.


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