1998年度

Prog.Theor.Phys.

26479
What is the role of higher baryonic resonances in AA collisions at AGS energies?
奈良寧*・大塚直彦*・大西明*・丸山智幸*
Prog. Theor. Phys.（SUPPL.129）, p.33-37（1997）;（JAERI-J 15504）

　高エネルギー重イオン反応（核子当たり約10GeV）で生成される高温高密度核物質の熱的性質の時間発展をシミュレーションを用いて研究した．これまで，すべての観測されているバリオン共鳴状態（Δ，Δ*，N*）を陽にシミュレーションに入れても，入れなくても，実験値はよく再現することが知られていた．しかし，我々は自由度が大きくなると重イオン反応のメカニズムは大きく変わり，たとえば生成される状態の温度はまったく違うことを発見した．