1998年度

電気学会マグネティックス研究会資料


27189
平面コイルを用いた強磁性構造用鋼の材質変化の非破壊計測実験
海老根典也・荒克之
電気学会マグネティックス研究会資料 MAG-98-198, p.29-33(1998);(JAERI-J 16158)

 強磁性構造用鋼材の材質変化を磁気的に測定するために,平面コイルを用いた実験を行った.供試鋼材は,原子炉圧力容器用鋼(A533B)とマルテンサイト系ステンレス鋼(SUS410)である.1次・2次の構成とした平面コイルを,磁気ヨークの磁極直下に配置した.鋼材に磁気ヨークで直流バイアス磁界をかけながら,平面コイルの1次側で三角波の小さな磁界変動を与えた.その結果,平面コイルの2次側の出力電圧は鋼材の違いによる磁気特性変化を反映し,機械的特性と良い相関があることがわかった.この手法は,鋼材の材質変化の測定手法として応用できる可能性がある.


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