1998年度

Genes Genet.Syst.


26868
Molecular analysis of carbon ion-induced mutations in arabidopsis thaliana
鹿園直哉・横田幸彦*・田中淳・渡辺宏・田野茂光*
Genes Gen. Syst. 73(3), p.173-179(1998);(JAERI-J 15818)

 植物におけるイオンビーム誘発突然変異の特徴を調べるため,カーボンイオン(220MeV)によって誘発されたシロイヌナズナの突然変異体をPCR及びサザンブロット法によって解析した.カーボンイオン照射後分離された突然変異体は,gl1突然変異体が2系統,tt4突然変異体が2系統である.これら4つの突然変異体のうち,1つは欠失,2つは転座もしくは逆位,1つは点突然変異であった.以上の結果から,イオンビームは植物において様々な種類のDNAの構造変化を誘発することが示唆された.イオンビームは,新しい突然変異原として,植物の遺伝学や育種学に非常に有用であると考えられる.


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