1998年度

Reliab.Eng.Syst.Saf.


261023
Development of systems reliability analysis code SECOM-2 for seismic PSA
及川哲邦・近藤雅明・水野義信*・渡辺裕一*・福岡博*・村松健
Reliab. Eng. Syst. Saf. 62(3), p.251-271(1998);(JAERI-J 15943)

 原研で開発している地震PSAのためのシステム信頼性解析コード,SECOM-2では,地震時の機器損傷確率の計算,ミニマルカットセット(MCS)の導出,システムの条件付故障確率の計算,地震ハザードを組み合わせた事故シーケンスの発生頻度や炉心損傷頻度の計算,感度解析,さまざまな指標を用いた重要度評価,不確実さ解析等を行う機能がある.まず,原研では地震下における炉心損傷事故のモデルとして,すべての起因事象による炉心損傷を1つのシステムモデルで表した総合フォールトツリー(FT)を用いている.このような総合FTを用いることにより,システム機能喪失,炉心損傷等の条件付き確率の点推定値曲線を地震動レベルの関数として求めることができる.ここで,点推定の計算には,厳密解が得られるBAM法を採用している.また,地震PSAで重要とされている,機器損傷の相関の取り扱い方法として,新たにモンテカルロ法に基づいた解析機能を組み込んでいるため,MCS間の機器損傷の相関を考慮できる他,従来のMCS法で採用されている上限近似を行うことなく,厳密解に近い計算結果を得ることができる.


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