1998年度

CIPUS Annual Report


26672
CIP法を用いた固体溶融シミュレーション
内海隆行*・くぬぎ資彰*・藤井貞夫*・佐々木明・赤松幹夫*
CIPUS Annual Report, 4p.(1998);(JAERI-J 15669)

 X線レーザー照射によるプラズマ生成過程を連続体運動方程式で記述されるようなマクロスコピックな流体シミュレーションの立場から把握するためには,光と物質その相互作用のモデル化だけでなく,固体ターゲット照射に伴って生じる固・液・気各相の界面での大きな密度変化を精度良く捉えられ,かつ圧縮性高速流れから非圧縮性流れまでの広い範囲の流動現象を統一的に取り扱えることが必要である.矢部によって提案された3次補間擬似粒子法(CIP:Cubic-Interpolated Propagation)は,固・液・気各相を含む圧縮性・非圧縮性流体の統一解法に極めて有効な計算手法と考えられる.筆者らは,CIP法を異なる2種類の物質に対して適用できるように拡張し,多相・多成分の流体が存在する系に適用可能なコードを開発してきた.本報では,そのコードの概要と超短パルスレーザー光を金属に照射する問題に適用した結果について報告する.


26673
レーザー照射による固体溶融シミュレーションにおける状態方程式の試作
内海隆行*
CIPUS Annual Report, 4p.(1998);(JAERI-J 15670)

 超高出力超短レーザー光による物質の溶融・蒸発シミュレーションを行うため,多相・多成分の流体が存在する系に適用可能な簡易状態方程式モデルを試作した.これを既存の状態方程式データ(ロス・アラモス研究所のSESAMEとローレンス・リヴァモア研究所のQEOS)と比較することにより,さらに精度を向上するためには膨張領域のコールドEOSの関数型の仮定と,電子EOSのイオン化ポテンシャルの仮定とを詳細化すべきであることを明確にした.


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