1998年度

ポリマーダイジェスト


27248
ポリマーの放射線加工;放射線加工概論
幕内恵三
ポリマーダイジェスト, p.17-33(1999);(JAERI-J 16195)

 放射線加工をこれから検討しようとする高分子技術者を対象に,放射線利用について解説した.内容は,放射線加工用のγ線源と電子加速器,高分子の放射線化学反応,放射線加工の生産性,照射技術と線量測定,放射線加工の特長等である.特に電子加速器については,最新の話題である極低エネルギー電子加速器及び自己遮蔽型高エネルギー電子加速器を紹介した.


27084
ラテックスアレルギーと放射線加硫
幕内恵三
ポリマーダイジェスト, p.17-28(1998);(JAERI-J 16060)

 アレルギー抗原物質であるラテックス中の水溶性タンパク質の放射線加硫による除去について最近の研究成果を紹介した.まとめると,(1)天然ゴムラテックスのタンパク質は放射線加硫の過程で分解し,水溶性タンパク質が増加する.(2)タンパク質は放射線分解後もアレルギー抗原を保持する.(3)水溶性タンパク質は,ラテックスを希釈した後遠心分離することにより除去できる.(4)放射線加硫ラテックスにPVAのような水溶性ポリマーを添加すると,リーチングによって水溶性タンパク質が容易に除去される.(5)水溶性ポリマー添加法は,ゴムフィルムのタック低減にも有効である.


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