2000年度

デコミッショニング技報


290057
研究炉「JRR-2」の解体計画と現状
番場正男
デコミッショニング技報 (22), p.6-19(2000) ; (JAERI-J 17787)

 JRR-2は,36年間にわたって運転され,平成8年12月に恒久停止した.その後,平成9年5月に解体届を提出し,同年8月より解体工事に着手した.解体は,4段階に分けて11年にわたり実施する計画であり,現在,第1,2段階を終了し,第3段階に着手したところである.原子炉本体は,第4段階で一括搬出工法で撤去し,原子炉建家は研究施設として有効利用する計画である.解体中の安全確保を図るため,さまざまな活動が実施されている.各工事ごとの詳細な工事方法,被ばく及び廃棄物量の評価が事前に実施されており,第1,2段階では,実際の被ばくを推定より大幅に低く抑えることができた.工事を安全になしとげるために,トリチウム除染の問題もまた重要なことで,第3,4段階の一次冷却系及び原子炉建家コンクリートに向け,さまざまな調査・試験を現在進めているところである.


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