2000年度

FAPIG


280558
中性子散乱施設の使用済ターゲット等取扱・保管設備の設計
安達潤一*・佐々木忍・神永雅紀・日野竜太郎
FAPIG (155), p.48-54(2000) ; (JAERI-J 17526)

 高レベルに放射化するとともに毒性のある水銀を使用する中性子散乱施設の使用済ターゲット等を遠隔により信頼性高く安全に取り扱えることを目的として,その取扱・保管設備について基本計画の策定を行うとともに主要設備構成とその仕様,配置計画などの概念設計を行った.使用済ターゲット等取扱・保管設備は,ターゲット交換のためのターゲット交換台車,マニピュレータ等の遠隔操作機器,移送・保管時に密封収納する使用済ターゲット収納容器,使用済ターゲット等気中保管設備等から構成される.計算機シミュレーションにより逐次設計の妥当性等の確認を行いながら検討を進めた結果,安全かつ信頼性の高い設備の見通しが得られた.


280310
HTTR初装荷燃料の製造
加藤茂*・吉牟田秀治*・羽角孝*・佐藤健治*・沢和弘・鈴木修一*・茂木春義・塩沢周策・田中利幸
FAPIG (154), p.47-51(2000) ; (JAERI-J 17307)

 原研が建設した高温工学試験研究炉(HTTR)の初装荷燃料は,原子燃料工業(株)にて1995年から開始し,約2年間で計4770本の燃料棒を製造した.HTTR初装荷燃料の生産技術は,過去30年間にわたる照射試験燃料の製造経験等をもとに確立したものである.特に,燃料核工程の振動滴下技術,被覆燃料粒子工程の4層連続被覆法及び燃料コンパクト工程における全自動燃料コンパクト成型システムの開発により,高品質かつ高効率の生産が可能となった.HTTR初装荷燃料の品質は,設計仕様を十分満足しており,燃料コンパクトの露出ウラン率及びSiC層破損率の平均値は,それぞれ2×10-6及び8×10-5であった.


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