2000年度

パックピア


280319
生分解性プラスチックの放射線改質
吉井文男・伊藤正則*
PackPia (569), p.34-39(1999) ; (JAERI-J 17316)

 生分解性ポリ(ε-カプロラクトン)の放射線照射による加工性の改善について,おもに応用を中心に研究成果を紹介した.概要は以下のとおりである.(1)30kGyの室温照射により分子量が2倍に増加した.(2)溶融粘度が著しく増加するため,インフレーション成形や発泡性成形が可能になった.(3)インフレーション成形では,従来のポリエチレンの成形機を使い,未照射ポリ(ε-カプロラクトン)の10倍の速度で成形できるようになった.その成形速度はポリエチレンの成形と同じである.(4)発泡体は,発泡倍率30のものが得られた.果物や電子機器の緩しょう材への応用開発を進めている.


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