2000年度

Physical Review Special Topics; Accelerators and Beams


280570
Particle-core analysis of dispersion effects on beam halo formation
池上雅紀*・町田慎二*・上杉智教*
Physical Review Special Topics; Accelerators and Beams, p.124201_1-124201_10(1999) ; (JAERI-J 17538)

 これまでのビームハロー形成過程の研究から,粒子−核共鳴によるビームハローの形成が,比較的ビーム密度の低い円形加速器においても起こる可能性があることがわかってきた.しかし円形加速器中におけるビームハロー形成過程を議論するためには,線形加速器中のビームハローの研究では考えてこられなかった偏向電磁石中での運動量分散の効果を評価することが不可欠である.本研究ではこのような観点から,従来線形加速器中のビームハローの研究に広く用いられてきた粒子−核モデルに運動量分散の効果をとり入れたモデルを構築し,そのモデルに基づいて円形加速器中でのハロー形成過程の研究を行った.この結果,運動量分散がある閾値を越えるときには分散整合を入射時にとらなければ強度の高い大きなハローが形成されうることがわかった.また分散整合をとったときに形成されるハローの大きさは線形加速器中よりもやや小さいとわかった.


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