2000年度

Emerging Technologies: Risk Assessment, Computational Mechanics and Advanced Engineering Topics (PVP-Vol.400)


280808
Introduction of effect of annealing into probabilistic fracture mechanics code and results of benchmark analyses
柴田勝之 ; 加藤大輔* ; Li, Y.*
Emerging Technologies: Risk Assessment, Computational Mechanics and Advanced Engineering Topics (PVP-Vol.400), p.49-54(2000) ; (JAERI-J 17745)

 確率論的破壊力学(PFM)は,材料や構造等の不確実性を確率論的に考慮することにより,従来の決定論的評価に比べ,より合理的に機器・構造物の信頼性を評価する手法として期待されている.しかし,実機への適用にあたっては,解析コードの信頼性や精度の向上及び適用性の検証が未だ必要である.この観点から,弾塑性破壊評価法R6の導入や半楕円亀裂の進展評価に特徴を有する新規PFMコードPASCAL(PFM Analysis of Structural Components in Aging LWR)の開発を進め,コードの骨格部の開発をほぼ完了した.さらに,経年圧力容器における焼鈍効果を破損確率の観点から検討するため,同コードにNRC規制指針に基づく焼鈍効果の評価オプションを追加した.本論文では,開発コードの概要と焼鈍効果の評価法及び焼鈍効果に関する感度解析の結果を報告する.感度解析の結果,30%以上の延性−脆性遷移温度及び上部棚吸収エネルギーの回復率を与える焼鈍を行うことにより,顕著に破損確率が低下するとともに大きな寿命延伸効果が期待できるとの結果が得られた.


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