2000年度

Advanced Optical Manufacturing and Testing Technology 2000 (Proceedings of SPIE Volume 4231)


290249
Feasibility study of a direct bonding technique for laser crystals
杉山僚 ; 福山裕康* ; 片岡洋平* ; 西村昭彦 ; 岡田幸勝*
Advanced Optical Manufacturing and Testing Technology 2000(Proceedings of SPIE Volume 4231), p.261-268(2000) ; (JAERI-J 17937)

 直接接合法によって接合したチタンサファイア結晶について,その接合部の様子をマクロからミクロの領域で評価した.ザイゴ干渉計による接合部の透過波面歪み測定を行ったところ,10×5mmの範囲で0.031λ(633nm)と極めて小さい結果を得た.レーザートモグラフィー装置による接合部の欠陥状態の観測では,微少欠陥が存在するもののその数は,結晶育成中に生じたチタンサファイア結晶固有の欠陥よりも少なく,光学ロスは少ないことが予見された.また,TEMを用いた観察では,接合部においても原子配列は揃っていることを確認した.さらにEDX分析から,接合面において約4倍のTiの濃度増加を見つけた.この理由としては,熱処理による原子の拡散と,ゴルスキー効果によるTiの析出について推察した.以上の結果から,直接接合したレーザー結晶は,レーザー素子として十分利用できることを明らかにした.


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