2000年度

Proceedings of Hydrogen Recycle at Plasma Facing Materials


290256
Studies on tritium interactions with plasma facing material at the tritium process laboratory of JAERI
林巧 ; 大平茂 ; 中村博文 ; 田所孝広* ; 舒衛民 ; 酒井拓彦* ; 磯部兼嗣 ; 西正孝
Proceedings of Hydrogen Recycle at Plasma Facing Materials, p.213-221(2000) ; (JAERI-J 17944)

 原研TPLでは,プラズマ対向機器におけるトリチウムの透過,滞留,放出量を評価するため,対向材料(ベリリウム(Be),タングステン(W),炭素材料(CFC))中のトリチウム挙動に関するデータを,イオン駆動透過法(IDP), 及びイオン/プラズマ/原子照射後の昇温脱離法(TDS)やオートラジオグラフ法により蓄積しており,本報では近況をまとめる.Be, Wでは,IDPやTDSの結果から,それぞれ約900℃,1500℃で試料を焼き鈍し処理することで内部転移が消え,透過は早くなり,滞留量はWで1/5程度に下がることがわかった.また,IDPの律束は,Beでは表面酸化物層の影響が大きく両側表面の再結合過程に,Wでは両側への拡散過程に支配されていることがわかった.CFC材はCX2002Uを用い,トリチウム滞留量がフルエンスの1/2乗(<324℃)〜1/3乗(674℃)に比例し,空気プラズマ照射により1/10に低減できることを見いだした.


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