2002年度

Journal of the American Ceramic Society


300800
X-ray diffraction and 151Eu-Mossbauer spectroscopic study of the Hf1-xEuxO(2-x/2)(0≦x≦1.0) system
原田大実* ; 日夏幸雄* ; 正木信行 ; 中村彰夫
Journal of the American Ceramic Society 85(3), p.647-652(2002) ; (JAERI-J 19278)

 1500〜1550℃空気中で作成されたハフニア−ユウロピア固溶体酸化物EuxHf1-xO(2-x/2)系を粉末X線及び151Eu-メスバウア分光を用いて研究した.X線の結果は0.20≦x≦0.725の広い組成域でフルオライト(螢石)型の固溶体が生成することを示した.この固溶体相はx=0.50近傍(0.45≦x≦0.575)ではパイロクロア型の長距離秩序構造を,またこの両側の0.20≦x≦0.40,0.60≦x≦0.725では無秩序欠陥螢石構造を取ることがわかった.3価ユウロピウム(Eu3+)のメスバウアスペクトルのアイソマーシフト(IS)の値は,パイロクロア相の生成するx〜0.5付近で顕著な極小値を取ることが明らかになった.この結果は,従来から言われているEu-Oボンド結合長とISとの相関関係に照らして,パイロクロア相が最長のEu-Oボンド長を持っていることを示唆する.X線構造解析から得られるこれら固溶体相のEu-Oボンド長に関するデータは,このEu-メスバウア結果を支持する.


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