2002年度

Journal of Materials Science


300652
Fine SiC fiber synthesized from organosilicon polymers; Relationship between spinning temperature and melt viscosity of precursor polymers
出崎亮* ; 成澤雅紀* ; 岡村清人* ; 杉本雅樹 ; 田中茂 ; 森田洋右 ; 瀬口忠男* ; 伊藤正義*
Journal of Materials Science 36(23), p.5565-5569(2001) ; (JAERI-J 19147)

 ポリカルボシラン(PCS)とポリビニルシラン(PVS)のポリマーブレンドから,繊維径が市販品の約1/2の非常に細い炭化ケイ素(SiC)繊維を合成した.この細いSiC繊維は,ポリマーブレンドの組成,及び紡糸温度を最適化することによって得られる.これらの条件を最適化するため,ポリマーブレンドの温度と溶融粘度の関係を調べた.その結果,最適な紡糸温度範囲は溶融粘度が5-10Pa・sとなる温度範囲であることを明らかにした.さらに,PVSをPCSにブレンドすることにより,PCSのみの場合よりも低い温度で溶融紡糸が可能になり,また,ポリマー系の紡糸性が改善されてより細いポリマー繊維を得ることができた.PVSの最適なブレンド量は15-20wt%であった.


310218
Improved cooling performance of ytterbium-doped glass combined with sapphire
西村昭彦 ; 杉山僚 ; 宇佐美力 ; 大原和夫*
Journal of Materials Science; Materials in Electronics 14(1), p.1-3(2003) ; (JAERI-J 19848)

 超高出力レーザー媒質候補としてのイッテルビウムガラス材料の性能向上について報告する.高濃度にイッテルビウム3価イオンを含有させたレーザーガラスを製作し,その線膨張係数をサファイヤに一致させた.強励起され発熱するイッテルビウムガラスの表面に熱除去のためのサファイヤ板を密着させた.間隙には1-ブロモナフタレンを充填することで,界面からの反射損失の低減と熱伝達の改善に成功した.集光強度20kW/cm2の励起実験を行い,冷却特性の改善の確認及び界面の損傷が生じないことを確認した.イッテルビウムガラスとサファイヤの複合化により超高出力レーザーシステムの繰り返し動作の向上が可能である.


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