2002年度

KEK Proceedings


300603
Application of Ge semi-conductor detector to whole-body counting
木名瀬栄 ; 野口宏 ; 中村尚司*
KEK Proceedings 2001-22, p.30-36(2001) ; (JAERI-J 19134)

 本研究では,ゲルマニウム半導体検出器を用いた全身カウンタの最適設計を検討するため,ゲルマニウム半導体検出器の基礎的データであるピーク効率について計算シミュレーション及び実測を行い,計算によるピーク効率算出法の検証を行った.その結果,微小線源に関する光子エネルギーとピーク効率の関係(ピーク効率曲線)ばかりでなく,ファントムのような体積線源に対するピーク効率についても,計算によって評価可能であることが明らかになった.


300709
多重γ線分析による長寿命放射性同位体の測定
初川雄一 ; 藤暢輔* ; 大島真澄 ; 早川岳人 ; 篠原伸夫 ; 櫛田浩平 ; 上野隆
KEK Proceedings 2001-14, p.193-194(2001) ; (JAERI-J 19204)

 γ線の同時計測を行うことにより,高い検出感度を持つ多重γ線分析法を用いて長寿命放射性核種の分析を行ったので報告する.多重γ線分析は一般に複数の測定器からなるゲルマニウム検出器系を用いることにより行われており,その優れた検出感度により,加速器を用いたインビーム実験により原子核構造研究において顕著な業績を得ている.インビーム実験では大きな分岐を有する多数のγ線の中から極微少なγ線の分岐を検出することにより極限状態の原子核に関する情報を得ることが可能となり超変形や高励起状態の研究に活用されている.本研究ではこの極微少なγ線を検出する能力を用いて長寿命放射性同位元素,特に129Iの中性子放射化法による検出を行ったのでこれを報告する.また135Cs(半減期2×106y)の検出についても検討を行ったので併せて報告する.


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