2002年度

Mutation Research


300536
Amplified UvrA protein can ameliorate the ultraviolet sensitivity of an Escherichia coli recA mutant
清澤和広* ; 田中将志* ; 松永司* ; 二階堂修* ; 山本和生*
Mutation Research 487(3-4), p.149-156(2001) ; (JAERI-J 19067)

 組換え修復関連遺伝子recAを欠損する大腸菌は紫外線に対し高感受性を示すが,その理由は明らかでない.なぜなら,RecAは,組換えだけでなく,ヌクレオチド除去修復関連タンパク質群の発現誘導にも関わる多機能タンパク質だからである.紫外線耐性におけるRecAの主要な役割を明らかにするため,recA欠損株において種類の違うヌクレオチド除去修復関連遺伝子を高発現させ,紫外線に対する感受性,紫外線誘発DNA損傷除去効率,及び,ヌクレオチド除去修復タンパク質の発現量を解析した.その結果,UvrAタンパク質量が増加した場合にのみ,野生株と同程度の損傷除去がみとめられ,紫外線に抵抗性となることが示された.よって,大腸菌の紫外線防御におけるRecAの重要な役割は,uvrA遺伝子の発現を誘発することにより,ヌクレオチド除去修復能力を高めることであることを明らかにした.


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