2002年度

茨城大学工学部研究集報


300682
台形断面をもつ真直はりを利用する3Y-TZPの超塑性特性の評価
Wan, C.* ; 小林友和* ; 本橋嘉信* ; 佐久間隆昭* ; 石原正博 ; 柴田大受
茨城大学工学部研究集報 49, p.69-79(2002) ; (JAERI-J 19177)

 超塑性材料では,引張モードによる変形と圧縮モードによる変形で内部摩擦力の寄与の有無により変形特性が異なる.この引張と圧縮側の超塑性特性の違いを調べる方法として,台形状横断面を有する真直はりを用いる方法を提案した.本報告では,台形状横断面を有する真直はりの4点曲げ変形に対する解析的検討結果及び,台形状横断面を有する真直はりを用いた実測結果を述べる.解析では,台形断面を有する真直はりの上下面を換えて曲げ変形を与えた際の荷重比,たわみ速度あるいは一定のたわみ速度に到達する時間の比から,引張側と圧縮側の変形応力の違いが評価できることを示した.また,実験では,3Y-TZP材を用いた台形断面を有する真直はりの超塑性発現条件下での曲げ試験により,一定ひずみ速度下で圧縮の変形応力が引張の変形応力よりも大きいことを示した.


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