2002年度

ハイパフォーマンスコンピューティングと計算科学シンポジウム(HPCS2002)論文集


300601
地球シミュレータ上の一様等方性乱流シミュレーション
横川三津夫 ; 斎藤実* ; 石原卓* ; 金田行雄*
ハイパフォーマンスコンピューティングと計算科学シンポジウム(HPCS2002)論文集, p.125-131(2002) ; (JAERI-J 19132)

 近年のスーパーコンピュータの発展により,ナビエ・ストークス(NS)方程式の大規模な直接数値シミュレーション(DNS)が可能となってきた.しかし,乱流現象の解明とそのモデル化のためには,さらに大規模なDNSを行う必要がある.ピーク性能40Tflop/sの分散メモリ型並列計算機である地球シミュレータを用いて,大規模なDNSを行うためのスペクトル法を用いたDNSコードTrans7を開発し,既存コードとの比較により本コードの妥当性を検証した.格子点2563,1APでの逐次版Trans7の実効性能は約3.72Gflop/sが得られた.また,並列版Trans7の実効効率は,単体ノードにおいてプロセッサ数にほぼ比例し,AP8台で7倍近い速度向上が得られた.8台のマルチノード環境では,ノード数の増加に伴い速度向上率が低下するが,格子点数5123に対しピーク性能の25%の実効性能が得られた.


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