2002年度

放射化分析


301169
京大原子炉を使った岩石及び植物試料の中性子放射化分析
宮本ユタカ
放射化分析 (14), p.16-22(2002) ; (JAERI-J 19593)

 京都大学原子炉実験所研究用原子炉(KUR)における放射化分析について,経験的な情報も交えながら,照射,測定などの実験方法,解析方法に主点を置き,標準岩石試料や植物試料の多元素同時元素分析や正確な分析を行うために必要な妨害核反応の影響について分析例を紹介する.


300681
多重γ線検出法による微量元素分析の開発
初川雄一 ; 大島真澄 ; 早川岳人 ; 藤暢輔* ; 篠原伸夫
放射化分析 (10), p.19-20(2000) ; (JAERI-J 19176)

 核構造研究において顕著な成果を収めている多重γ線測定装置GEMINIを分析化学,特に中性子放射化分析法に応用して解説した.一般に中性子放射化分析では主要成分からの放射線が強く微量成分の検出には化学分離などが必要であるが,多重γ線測定装置によって得られた2次元スペクトルにより化学分離などを行うことなく非破壊で微量成分の検出に成功した.標準岩石試料の測定においては同時に27元素の検出測定に成功した.検出できた最小成分はJP-1試料中のEuでその含有量は4ppbであった.これらの成果について述べたものである.


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