2002年度

Proceedings of International Solvent Extraction Conference 2002 (CD-ROM)


300698
Supercritical CO2 fluid leaching (SFL) of uranium from solid wastes using HNO3-TBP complex as a reactant
富岡修* ; 目黒義弘 ; 磯修一 ; 吉田善行 ; 榎田洋一* ; 山本一良*
Proceedings of International Solvent Extraction Conference 2002 (CD-ROM), p.1143-1147(2002) ; (JAERI-J 19193)

 ウラン酸化物で汚染した固体廃棄物からウランを除去するための新しい方法を開発した(超臨界CO2リーチング(SFL)法と称する).本法は硝酸−TBP錯体を含む超臨界CO2中へのウラン酸化物の溶解反応を原理とする.UO2及びU3O8の粉末がともに60℃,20MPaの条件で超臨界CO2中に完全に溶解することを明らかにした.固体廃棄物中のウランの除染法としてのSFL法の適用性を,模擬試料(海砂約50gとUO2またはU3O8約120mgの混合物)を用いて実証した.UO2及びU3O8の除染係数としてそれぞれ100及び10000を得た.


300697
Effect of U(VI) concentration on equilibrium and kinetics in flow-extraction of U(VI) in HNO3/supercritical CO2+TBP system
目黒義弘 ; 磯修一 ; 吉田善行
Proceedings of International Solvent Extraction Conference 2002 (CD-ROM), p.1131-1136(2002) ; (JAERI-J 19192)

 10-3M-10-1M U(VI)を含む硝酸溶液と0.1-0.5M TBPを含む超臨界CO2を用いて60℃,15MPaにおける両相間のU(VI)の分配比Dを求めた.超臨界CO2相中のフリーTBPの平衡濃度が減少するため,DはU(VI)濃度の増加とともにわずかに減少したが,検討した濃度領域では抽出化学種はU(VI)濃度に依存しなかった.D測定の結果から,UO2(NO3)2(TBP)2の超臨界CO2中への溶解度が7×10-2M以上であること,本実験条件下では,抽出錯体の超臨界CO2中への飽和溶解は,U(VI)の超臨界CO2相中への分配を制限する因子とならないことを確認した.フロー抽出系においてU(VI)の抽出効率(E%)と時間(t)の関係曲線を求め,この曲線からフロー抽出におけるU(VI)の分配比Dflowを計算した.DflowはDとよく一致し,このことはフロー抽出系においてもU(VI)の二相間分配が平衡に達していることを示唆した.


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