2002年度

Macromolecular Rapid Communications


300737
Impedance effect on ion transport in a temperature-sensitive gel membrane
Chen, J.* ; 長谷川伸 ; 大橋仁* ; 前川康成 ; 吉田勝 ; 片貝良一* ; 坪川紀夫*
Macromolecular Rapid Communications 23(2), p.141-144(2002) ; (JAERI-J 19223)

 14℃に下限臨界共溶温度(LCST)をもつポリ(アクリロイル-L-プロリンメチルエステル)ゲルの体積相転移挙動をin situ観察するため,5℃から60℃まで温度を徐々に昇温させながらゲル膜を透過したリチウムイオンの電気伝導度の変化を測定した.電解質溶液のみの場合,一般的な性質として,電気伝導度は温度とともに直線的に増加する.ゲル膜では電気伝導度がLCST直下の温度まで増加したのち,急激な低下を示すことがわかった.この低下はL-プロリンメチルエステル基に基づく疎水性相互作用によりゲルのネットワークが収縮したことに起因している.これらの結果から,電気伝導度のin situ観察は,ゲル膜の僅かな体積変化を調べる手段として有用であることが結論できた


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