2002年度

Optics Express (Internet)


300738
Second-harmonic generation of ultra-high intensity femtosecond pulse with a KDP crystal
青山誠* ; 張本鉄雄* ; Ma, J.* ; 赤羽温 ; 山川考一
Optics Express (Internet) 9(11), p.579-585(2001) ; (JAERI-J 19224)

 チャープパルス増幅法により,超高出力フェムト秒レーザー光発生が可能となり高強度光電場と物質との相互作用の研究やX線発生等に関する研究が盛んに行われている.レーザーとプラズマとの相互作用研究においては,高効率にレーザーエネルギーを輸送できるなどの利点によりレーザー光の短波長化が求められている.さらに非線形結晶を用いた波長変換により,プラズマ実験で重要になるレーザー光のコントラスト比の向上が期待できる.今回,高強度レーザー光高効率波長変換を目指し第2高調波発生実験を行った.実験には厚さ1mmのKDP結晶(typeI)を用いた.また基本波レーザー光はチタンサファイアCPAレーザーシステムの前段増幅部を用い,中心波長とスペクトル帯域は再生増幅器中のスペクトルフィルターにより制御され,中心波長800nm,パルス幅134fsである.実験では強度が192GW/cm2のときにエネルギー変換効率約80%が得られた.本結晶厚では,分散による第2高調波のパルス幅伸張はほとんど無視できる.本波長変換では複雑なレーザー制御を必要とせず,簡便なセットアップで高効率に波長変換を行うことができる.


[ page top ]
JAEA > JAEA図書館 > JOPSS > 学会誌等掲載論文[バックナンバー] >  累積情報(2002年度) > 当ページ
Copyright(C), Japan Atomic Energy Agency (JAEA)