2002年度

Analytical Sciences (CD-ROM)


300780
New field of actinides solution chemistry; Electrochemical study on actinide ion Transfer at the Interface of two immiscible electrolyte solutions
北辻章浩 ; 吉田善行 ; 工藤博司* ; 木原壮林*
Analytical Sciences (CD-ROM) 17(Suppl.), p.329-331(2002) ; (JAERI-J 19258)

 アクチノイドイオンの溶液化学の研究に新しい分野を切り拓く「水相/有機相界面でのイオン移動反応」について,基礎研究の現状と応用,今後の課題等について概説する.特に演者らの研究グループで最近開発に成功した,液々界面定電位電解法(CPEITIES)について,その特色と優位性を明らかにし,同法を用いてウラン(VI),アメリシウム(III)イオン等の水相から有機相へのイオン移動エネルギーを決定した結果を述べる.さらにCPEITIESを用いて,ウラン(VI),プルトニウム(III)イオンの水相から有機相への移動が多座配位フォスフィンオキサイドが共存することによって大きく促進されることを見いだした結果,及びアクチノイドイオンと促進剤との錯形成定数を算出した結果を述べる.さらに,イオン移動電気化学反応に基づく,新規な電解イオン移動分離法,及びアクチノイドイオンセンサーの開発について展望を明らかにする.


300779
XAS and XPS combined analysis using high-resolution and high-flux soft X-ray from synchrotron radiation
松林信行* ; 田中智章* ; 今村元泰* ; 島田広道* ; 斉藤健*
Analytical Sciences (CD-ROM) 17(Suppl.), p.119-121(2002) ; (JAERI-J 19257)

 放射光の特性,すなわち励起エネルギーを変化可能なこと,高強度高分解能の偏向性を考慮した場合,X線光電子分光法(XPS)とX線吸収分光法(XAS)をあわせて用いることは,固体表面の元素分析や化学状態分析有効な手法となる.励起エネルギーを変化させ,光電子の運動エネルギーを変えることにより,非弾性平均自由行程の調整を行い,XPSによる非破壊深さ方向分析が可能となる.偏向XASは種々の機能材料に応用されている.共鳴光電子スペクトルの解析による電子構造の分析はチオシアネートの分析に用いられた.XASスペクトルと共鳴光電子スペクトルは放射光研究施設のBL-13Cにて行われた.


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